今や誰もが知っている「加齢臭」は、資生堂が発見したニオイだと知っていますか? 加齢にともなって発生するニオイの原因物質「ノネナール」を発見した資生堂は、そのニオイを「加齢臭」と命名。現在は日本中に広がっています。そんな資生堂が今年10月、新たに"ストレスのニオイ"を発見したと明かして注目を集めました。
"ストレス"は玉ねぎやニンニクのようなニオイがする!?
"ストレスのニオイ"とは、緊張などのストレス状態で皮膚から放出される硫黄化合物のようなニオイのこと。元々人の体からは体調・加齢・情動・食事などを反映した"皮膚ガス"が放出されており、本人や周囲がそのニオイを感じることもあるそう。
「資生堂」では"ストレスのニオイ"成分を分析するために、30~40代の女性40人から皮膚カスを採取。臭気判定士が調べた結果、"ストレス臭"の主成分が「ジメチルトリスルフィド」「アリルメルカプタン」の2つであると判明しています。
2つあわせて「STチオジメタン」と名付けられたこの成分は、玉ねぎやニンニクに近いニオイがするのだそう。これにはネット上でも「餃子食べた後みたいな臭いがするとかショックすぎる」「ネギ臭いやつだと思われてたらどうしよう...」とゾッとする人が続出。中には「ストレス臭わかる気がする」「ほぼ不眠不休に近い仕事でストレス多かった頃、足が異常に臭かったよ」「昔からストレス感じた時に自分のことネギ臭いって思ってた」と、実際にニオイを感じたことがある人も多いようです。
"ニオイ"は注意してもらえない?
多国籍たばこ会社のインペリアル・タバコ・ジャパン株式会社は、「職場」でのニオイに関するアンケートを実施。上司や先輩の「ニオイ」を不快に感じた経験がある人は、男性71.3%、女性84%と男女ともに7割を超えることが明らかになっています。
また、たとえニオイが気になっても、男女とも約9割の人が注意や指摘ができないと回答。恋人のニオイを注意できるかというアンケートでも、半数以上の人が注意できないことが判明しました。
ネット上でも「ニオイのことが一番言いづらい」「ものすごく悩んで対策してても臭い人っているから、気軽に指摘できないよね」「言ってあげた方が親切だとは思うけど、言われた相手は絶対に傷つくと思う」といった声が続出。そのため「誰にも指摘されず『臭い人』って思われるのは絶対に嫌だから、ニオイ対策にはものすごく気を配ってる」「ケア用品をこまめに使うようにしています」と気にかけている人も多いようです。
自分も周りの人も気持ちよく過ごすために、"ニオイ"には気をつけていきたいですよね。
文/藤江由美