ニオイが原因となり、まわりの人に不快な思いをさせる「スメルハラスメント」(スメハラ)という言葉を耳にするようになりました。
ニオイの原因となるものはいろいろありますが、そのひとつに中年以上の男女にみられる独特の体臭、いわゆる加齢臭があります。しかし、ニオイを発している本人はなかなか気づけないもの。知らない間にほかの人を不快にさせないための、ニオイ対策について考えてみました。
他人の加齢臭が気になる人は5割以上
パナソニック株式会社が20代から50代の男女5000名におこなった「加齢臭に関する意識調査」によると、「自分の加齢臭が気になる」と答えた人が約3割だったのに対し、「人の加齢臭が気になる」と答えた人は半数を超えました。自分のニオイよりも、他の人の加齢臭を気にする人が多いということになります。
※パナソニック株式会社「加齢臭に関する調査」より
日常のどういったシーンで自分や人の加齢臭が気になりますかという設問では、「人と近くで話すとき」といった回答のほか、「満員電車の中」「エレベーターの中」「会議中」などが挙げられ、日常生活のさまざまな場面で加齢臭を感じていることがわかります。
これだけ多くの人が他人の加齢臭を気にしているということは、自分が思っている以上に自分もニオイを発して、知らず知らずまわりに届いているかもしれません。
※パナソニック株式会社「加齢臭に関する調査」より
ニオイの原因を防ぐ方法
そもそも、加齢臭の正体とは、どんなものなのでしょうか。化粧品メーカー・資生堂は1999年、加齢とともに発生するニオイの原因物質「ノネナール」を発見し、これを「加齢臭」と命名しました。
加齢臭といえば、「オヤジ臭」などともいわれてきましたが、加齢臭の原因物質は女性にも発生することが明らかとなっており、40歳を過ぎたころから増えてくるようです。
男女ともに、加齢臭の原因物質が年齢にともなって増えていくのは仕方のないこと。「もしかして、におうかな?」と感じたときは、以下の5つのことを心がけてみてください。
1. 入浴の際、余分な皮脂や汗をきちんと洗い流す(耳や首の後ろ、胸や背中など、洗いにくい場所こそ丁寧に)
2. 常に皮脂や汗を拭き取るようにする
3. 殺菌効果のある薬用せっけんや、加齢臭に特化したデオドラント製品を使う
4. 禁煙する、油っぽい食事を控え和食中心にする
5. 睡眠不足などストレスをためない生活を送る
※パナソニック株式会社「NI-FS540」
また、ニオイ物質は衣服にも残るのだとか。ニオイの原因物質を残さないため、なるべくクリーニングに出したいものですが、そうそう頻繁には難しいものです。
そこでおすすめしたいのが、衣類スチーマー。たとえば、パナソニックから新しく発売される【NI-FS540】なら、パワフルスチームでニオイを脱臭してくれます。汗臭、タバコ臭、飲食臭、防虫剤臭にくわえ、加齢臭もしっかりケアしてくれるといいますから、ニオイ対策の頼もしい味方になりそう!
これから汗ばむ季節を迎えますが、ニオイの元を抑えてさわやかに過ごしましょう。
文/本山 ことま