秋になると食べたくなる料理の一つ、炊き込みご飯。食材から出る出汁と一緒に炊かれ、芯まで味が染みたごはんは、食べ始めると延々食べてしまえる魅力がありますよね。筆者も大好物です。具材としては、きのこや鶏肉、魚類、根菜、とうもろこしなどがよく使われている印象ですが、きっとほかにもたくさんのおいしい組み合わせがあるはず!
『3分クッキング』2023年10月号の特集は、秋ごはんのバリエーションを増やしてくれそうな「秋の素材で炊き込みごはん」。本書を見ていて、そういえば普段あまり炊き込みご飯に使わないな......と思ったのが牛肉。牛肉には鉄分やたんぱく質、ビタミンB12など体を元気にする栄養が多数含まれているため、夏の暑さに疲れた体を癒したいこの時期にぴったりの食材です。「根菜と牛肉の炊き込みごはん」は、牛肉に加えて根菜もたっぷり入っているので、食物繊維も豊富です。気になったので、早速作ってみることにしました。
「根菜と牛肉の炊き込みごはん」
炊き上がりにクレソンを加えてアクセントに
材料
材料(4人分)
米...........................2合
ごぼう.....................150g
れんこん..................60g
牛肉(切り落とし) ......150g
酒、しょうゆ............各大さじ2
クレソン..................1束
●油
作り方
1 米は炊く30分前に洗ってザルに上げる。炊飯器に入れて酒、しょうゆを加え、2合の目盛まで水を加えて混ぜる。
2 ごぼうは皮をこそげて5~6mm厚さの輪切りにし、水に5分ほどさらしてザルに上げ、水気をふく。れんこんはピーラーで皮をむき、薄い半月切りにして水でさっと洗い、水気をふく。
3 フライパンに油大さじ1を熱して牛肉をほぐし炒め、肉の色が変わったら2を加え、油がまわるまで炒める。
4 1に3を広げのせて、普通に炊く。
5 クレソンは葉を摘み、炊き上がった4にのせ、2分ほど蒸らしてざっくり混ぜる。
◇◇◇
牛肉の強いうまみと根菜のやさしい味わいが、酒と醤油によってまとまりのあるバランスの良いおいしさに。ごぼうも薄めの輪切りにして炊くことでクセを感じず、食べやすく仕上がっていました。炊飯後に加えるクレソンのキリっと爽やかな風味がまた、いいアクセントになっています。
ちなみにクレソンには、βカロテンやカルシウムをはじめとした17種類もの栄養が含まれているそう。これ一品でたくさんの栄養が摂れるのは、とても有難いですよね! この秋は少し変わった、具だくさんの炊き込みご飯にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
調理、文=月乃雫