長期保存が可能でお財布にもやさしい「じゃが芋」。でも芋類は糖質もカロリーも高そうだし、太りたくないからあんまり......と避けている人も多いのではないでしょうか。ところが実は、じゃが芋はカロリーも糖質もそこまで多くなく、ご飯の半分以下! おまけにビタミンCやクエン酸が含まれているため、体を労わりたいこの時期には積極的に摂りたい食材です。
とはいえ、じゃが芋だけを摂りすぎれば当然太ります。ほかの食材と組み合わせて程よく摂っていきたいところ。『3分クッキング』9月号の特集「困ったときはじゃが芋で何とかする!」は、まさにそんな思いに応えてくれる特集です。その中でも筆者が気になったのは、「豚肉とじゃが芋の塩昆布炒め」。
じゃが芋の栄養に加え、豚肉に含まれるビタミンB1、塩昆布のミネラルなど夏バテに効果的な栄養がたっぷり摂れる一品です。材料も少なく、作りやすそうなのも魅力的! そこで早速作ってみることにしました。
塩昆布のうまみが味わい深い
「豚肉とじゃが芋の塩昆布炒め」
材料(2人分)
じゃが芋..................2個(300g)
豚肉(切り落とし)......150g
(酒小さじ1 塩小さじ1/4 こしょう少々)
塩昆布.....................10g
●ごま油
作り方
1 じゃが芋は皮をむいて5mm厚さの半月切りにし、水に5分ほどさらして水気をきる。豚肉は大きければ一口大に切って、酒、塩、こしょうをもみ込む。
2 フライパンにごま油大さじ1/2を熱し、じゃが芋を炒める。全体に油がまわったら弱火にしてふたをし、ときどき混ぜながら5分ほど蒸し焼きにする。
3 じゃが芋に火が通ったら端に寄せ、あいたところにごま油大さじ1/2を足して中火にし、豚肉を炒める。豚肉に火が通ったら塩昆布を加え、全体をさっと炒め合わせる。
◇◇◇
メインとなる食材はじゃが芋と豚肉、塩昆布のたった3つであるにも関わらず、豚肉のうまみと塩昆布特有の深みのある味わいが絶妙なバランスです。じゃが芋たっぷりで食べごたえもあり、ご飯がなくても満足できました。お酒との相性も良さそうです。
暑い日々が続くと淡白なものを欲しがちですが、日ごろから栄養をしっかりと摂って、残暑に負けない体を作っていきたいですね。
調理、文=月乃雫