夏の3大不調「疲労・冷え・食欲」に! 料理研究家の井澤由美子さんに教わる「フルーツ酢」

暑さで何かと体の不調を感じるこの季節は、フルーツ酢がおすすめです。簡単に作れて1杯飲めば体がシャキッ。夏の体が喜ぶフルーツ酢ライフを始めましょう。

この記事は月刊誌『毎日が発見』2023年8月号に掲載の情報です。

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「酢」と「フルーツ」の相乗効果で暑い夏をおいしく乗り切って

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体によくておいしい酢とフルーツのいいところ取り。
薄めて飲むだけで夏の体にうれしい健康効果が得られます。

夏バテに効果的

夏におすすめの3つの理由

(1)フルーツのビタミンCと酢のクエン酸で疲労回復を促進
(2)酢とフルーツの腸活パワーと酢の血流を促す効果で冷えしらず
(3)フルーツの食物繊維と酢の消化吸収を高める効果で食欲不振を改善

他にも体や肌にいいことが!
◎美肌効果も期待大
◎ダイエットにも
◎腸活で便秘を改善

夏の冷えは不調を呼ぶ。
血流を促して体を整える

「酢にはさまざまな健康効果がありますが、夏にうれしいのが疲労回復や腸活、体を温める効果です」と話す料理家の井澤由美子さん。

一方、フルーツは全般的にビタミンやカリウム、食物繊維を多く含み、こちらも疲れやむくみ、便秘などの改善に有効。2つを合わせることで相乗効果が得られ、夏バテに効くドリンクが作れます。

「夏はエアコンや冷たい飲み物で体を冷やしがち。体が冷え過ぎると血流が悪くなって腸の働きも弱くなり、さまざまな不調が生じます。ですから、夏こそ体を冷やさないフルーツ酢で、暑さに負けない体へと整えましょう」

全フルーツ共通
「フルーツ酢」基本の作り方

フルーツと砂糖、酢を瓶に詰めるだけで作れるフルーツ酢。

フルーツによって下処理を変えれば、詰める作業は同じです。

<基本のドリンクの作り方>
おすすめの配合......フルーツ酢3:水など7

水、炭酸水、豆乳、牛乳、好みの紅茶、ワイン(果実に合わせて赤白お好みで)などがよく合います。冷えが気になるときは常温のものを。炭酸水以外は温めて割ってもおいしいです。漬け込んでやわらかくなった果実も一緒にどうぞ。

まずは「キウイ酢」を作ってみましょう

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1杯分45kcal

キウイはビタミンCを多く含む優秀食材。
お通じをよくする食物繊維やむくみを防ぐカリウムなども豊富で、夏の健康ドリンクにぴったりです。

<おすすめドリンク>

水や炭酸水、プレーンヨーグルトなど何でもおいしい。キンと冷やした白ワインで割ると、よりフルーティーでリッチな味わいが楽しめる。

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材料(1Lの保存瓶1本分)

キウイ......中3個(正味210g)(ゴールド、グリーンどちらでも)
米酢......450mL
氷砂糖......300g

保存期間

冷蔵で約2週間
※保存期間は目安です。保存状態などにより異なる場合もありますのでご注意ください。
※保存容器は十分に乾燥した清潔なものを利用ください。

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下処理の仕方
キウイは皮をむき、1cm幅の輪切りにする。

作り方

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(1)清潔な瓶に氷砂糖、キウイの順に交互に入れ、一番上が氷砂糖になるようにする。

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(2)酢を注ぎ入れる。容量500mLの酢なら、先に50mLを取り置いて注ぐとスムーズ。

夏の3大不調「疲労・冷え・食欲」に! 料理研究家の井澤由美子さんに教わる「フルーツ酢」 2308_P031_05_W500.jpg(3)ふたをして室温に半日〜1日以上おく。
氷砂糖が完全に溶けたら冷蔵庫に移して保存する。暑い時期は3〜4時間ほどで飲むことができるが、漬け込むほど果実のエキスが出て酢がまろやかになる。

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<POINT>

砂糖を溶かすように、1日に1〜2回瓶を軽く揺する。

作る前の準備

酢の選び方

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基本は米酢ですが、酸味や香りが苦手な人は爽やかな風味のりんご酢に。黒酢はコクのある味わいで、きび酢は酸味がまろやかです。好みや体調に合わせて使い分けるのがおすすめ。

基本の砂糖

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基本はゆっくり溶けてフルーツのエキスを引き出してくれる氷砂糖を使用。ミネラルが豊富でコクがあるきび砂糖やてんさい糖、黒糖でもおいしく作れるので、好みで選んでください。

保存瓶について

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容量750mL〜1Lのパッキンつきの瓶を使用。ふたやクリップが酢の酸でサビない素材を選んでください。使う前に瓶とふた、パッキンをアルコール消毒してから作業に移ります。

※1杯分の栄養計算はどのフルーツ酢も大さじ2を目安にした表記となります。また、塩分は全て0gとなります。

取材・文/岩越千帆(smile editors) 撮影/鈴木真貴 スタイリング/大関涼子 栄養計算/スタジオ食 撮影協力/UTUWA

 

<教えてくれた人>

料理家・調理師
井澤由美子(いざわ・ゆみこ)さん

季節の素材とその特性を生かした、体を健やかに保つおいしいレシピが人気。薬膳にも造詣が深く、発酵食品や保存食作りはライフワークとなっている。『まいにち食薬養生帖 365日の食が心とからだの薬になる』(リトル・モア)など著書多数。東京食薬Labo主宰。

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【月刊誌「毎日が発見」2023年8月号(2023年7月28日発行)の内容は?】

  • 血管、骨、筋肉と脳が元気になる!

    鎌田實式 ズボラ体操

  • 認知症、物忘れを防ぐ

    がんばらない 新「脳活習慣」

  • 疲労、冷え、食欲不振 夏の不調に効く

    「フルーツ酢」を作りましょう

  • 村上祥子さんの健康レシピ

    レタス丸ごと使い切り

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    パーキンソン病の予防法と治療法

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