予測して備える。片付けは時間節約の第一歩です/フランス流片づけ

pixta_35786954_S.jpg部屋を整理整頓するために、ネットや雑誌で知った「収納用品」をたくさん買ってきて意気揚々!やる気に満ちて片付けをし始めたのに、終わってみたら結局レイアウトが変わっただけ、なんて経験ありませんか?

本書『モノを元に戻す技術』では、ベストセラーとなった『シンプルに生きる』の著者であるフランス人作家が、実際に日々行っている「片付け術」を惜しみなく紹介。「どうしたらスッキリ片付いた毎日を送れるのか?」迷える子羊を救う、片付け術の全てを伝授します!

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片づけとは何か?


片づけるとは、並べること。整理整頓すること。
『プチ・ラルース』(*訳注:フランス語の辞書)による定義


かつて、片づけ術は母から娘へと伝えられていました。5段の引き出し付き縦長のたんす、開き戸付きの衣装だんす、食器棚、裁縫台など、モノのカテゴリーごとに家具があり、それごとに母から娘へ片づけの方法を伝えていけばよかったのです。室内の家具調度類は昔、良識に基づいたルールに見合ったものでした。すべてがよく考えられ、大きさで分けられ、ぴったりに作られていたのです。そうして、モノにより収納の仕方が異なることを学び、ハレとケの器を区別することなどを学んでいきました。これは、同じ文化の下では、代々家にあるモノが変化することはほとんどなかったからです。

しかしながら今日では、もはやそんなことはありません。私たちはあらゆる種類のモノを大量に所有することとなり、モノも絶えず変化しています。コンピュータはファックスに取って代わりました。昔のテレビ・ステレオラックは薄型テレビにはもう役立ちません。要するに、新しい技術が登場し、それ以前の技術が姿を消すのに応じて、私たちは収納方法を改めることを余儀なくされたのです。その都度考え、想像し、創造することが必要です。そして、モノが変わっても、私たちの先祖がそうしていたように、整った空間で首尾一貫して生きる方法を見つけなければならないのです。

 

片づけとは、予測して備えること


片づけるとは、モノを将来使いやすくすることだよ。
日本人の祖父から孫へのアドバイス


片づけの本来の目的は、次に使用するとき、目をつぶっていてもすぐに見つけられるようにモノを戻すことです。鍵をいつも同じ場所に置いていたら、翌日、必ず見つけることができます。つまり片づけとは、いつも何かを探さなければならなかったり、置いたと思った場所に見つけられなかったりといったことがないようにすることです。絶えずつきまとうたくさんの小さなストレスの元とは一生涯無縁でいるために。片づけは、自分や他人のために時間を節約することにつながります。

 

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ドミニック・ローホー

著述家。フランスに生まれる。ソルボンヌ大学で修士号を取得し、イギリスのソールズベリーグラマースクール、アメリカのミズーリ州立大学、日本の仏教系大学で教鞭をとる。アメリカと日本でヨガを学び、禅の修行や墨絵の習得などをとおし、日本の精神文化への理解を深めてきた。フランスはもとより日本を含む全世界で著書がベストセラーになっている。『ゆたかな人生が始まる シンプルリスト』『マイバッグ』(以上、講談社)、『シンプルに暮らす』(KADOKAWA)ほか。


 

『モノを元に戻す技術』

ドミニック・ローホー/KADOKAWA)

ネットや雑誌、口コミまで様々な情報に振り回されて、整理整頓に労を費やす人が多い日本。本書にはベストセラーとなった『シンプルに生きる』の著者が実践している、フランス流片付けの極意が凝縮されています。今日からできる「豊かに生きるため」の片付け具体策が満載の、本当に使える「片付けノウハウ」本です。

この記事は書籍『モノを元に戻す技術』からの抜粋です
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