娘さんが独立して夫婦2人暮らしという、50歳代の収納アドバイザー。Rin(リン)さん。ご自身で編み出した「家事の手間を減らすコツ」をブログと著書で紹介し、注目されています。
「以前は、見た目をきれいにすることが片付けることだと思っていました」というRinさん。しかしいまは「ものに振り回されず、人生を楽しみたい!」が目標に。
「手間を省き、当たり前だと思っていたことを見直すと暮らしが変わっていきます」というRinさん流6つのコツを紹介! 発想を少し変えれば、すぐにできるものばかりです。
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手間を減らす その2
プラ容器をやめてみる
冷蔵庫内の整理に、プラスチック容器を使っている人が多いのではないでしょうか。Rinさんも以前はプラ容器を山ほど使い、食品別に整理していました。
「見た目はきれいです。でも、負担だったのは容器の掃除。定期的に洗って乾かし、アルコール消毒をするのは手間がかかります。」
そこで容器を一掃。すると入っているものがひと目で分かり、作り置きした常備菜の出し入れもしやすくなり、庫内の掃除も楽になりました。
野菜室は紙袋で汚れを防止。買い物でもらう紙袋の持ち手を外して入れ物に。
少し湿らせれば、野菜の乾燥も防いで鮮度を保持。
ドアポケットはクリップで留めて、ごまなどを保存。
見にくい上段は使わず、下段を重点的に使用します。
手間を減らす その3
置くことをやめてみる
Rinさんのキッチンには、たくさんのものがつるしてあります。コンロ前の壁には、いちばん出番が多いフライパン。シンクの上には水切りざる、ボウル...。そしてスポンジ。
「スポンジなどの水を切って乾燥させたい道具は、つるすなどの空中収納が基本です。浴室の掃除用スポンジや洗面器なども、つるす収納にしてから、ぬめりがつくことがなくなりました。十分乾燥させた後は、アルコールをスプレーして除菌を」
キッチングッズはつるすのが基本。スポンジは100均ショップで買った結束バンドを円形に刺してつるせるように加工。除菌後、さらに定期的に酸素系漂白剤に浸けておけば、嫌な臭いや汚れも防げます。
お風呂用品はフックをフル活用。掃除用スポンジはマグネットフックに掛けてつるしておきます。
洗面器やシェーバーも浴室の壁につるしておくと、使いやすくて衛生的。
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取材・文/佐藤由香 撮影/原田 崇、原田圭介
整理収納アドバイザー1級。介護支援専門員(ケアマネジャー)。北欧インテリアが大好きで、シンプルなインテリアやライフスタイルを心がけている。子育てが一段落し、これからは自分の時間を楽しむべく、パワフルに活動中。
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