朝晩2回の「10秒神経マッサージ」で「手指の痛み」から解放されよう!

10秒神経マッサージ

ひじ

親指・人差し指・中指と、薬指の中指側の動きや感覚に関わる「正中神経」。

この神経ポイントを刺激して、こわばって動かしにくくなった指の動きを改善するマッサージです。

特に指先と手首の痛みに効果的です。

正中神経は、首から出て、ひじの真ん中、手首、手のひらの真ん中に向けて走っています。

体表から比較的浅いところを通っているのが、ひじから手首の間のひじ寄りの箇所。

そこが神経ポイントになります。

まず、痛みやしびれが出ている側の手のひらを上に向け、ひじを曲げてできる横ジワから手首までのひじから3分の1のあたりを、反対の手の人差し指の爪を立て、押しながら探してください。

ほかの神経ポイントのように目安になる骨はありませんが、押してビンビンと軽い刺激が手首や指先に響く箇所が神経ポイントです。

そこに人差し指・中指・薬指の3本の指の爪を立てて、左右3cmの範囲を横に切るように10秒間刺激します。

3本の指の爪すべてが当たるように、指を軽く曲げるのがポイントです。

神経ポイント

朝晩2回の「10秒神経マッサージ」で「手指の痛み」から解放されよう! P075_02.jpg

前腕の手のひら側。手首とひじの間でひじ側から3分の1くらいのところの腕の中央部

How to
神経ポイントに人差し指・中指・薬指の3本の指の爪を当て、爪を立てて矢印の範囲を横に10秒間、イタ気持ちいい強さで刺激する。

朝晩2回の「10秒神経マッサージ」で「手指の痛み」から解放されよう! P075_01.jpg

10秒神経マッサージ

わき

わきの奥には「腕神経叢」という太い神経の束があります。

手指につながるおもな神経は、首の部分の脊髄から分かれてわきの奥にあるこの腕神経叢を経由して流れています。

そのため、わきの下のくぼみにある神経ポイントをマッサージすると、肩から腕、指先にいたる痛みをまとめて軽減します。

まず、手指の痛みを感じる側の腕を上げ、反対側の手の人差し指・中指・薬指をわきの下のくぼみに押し込みます。

わきの横にある大胸筋をはさむように親指を添え、人差し指と中指、薬指をゴリゴリと押し込むように10秒間、強めの力で刺激します。

ほかのマッサージのように爪を立てる必要がないので、イタ気持ちいい刺激ではなく、心地よさを感じられるマッサージです。

しっかりほぐすことで血流もアップ。

心と体もリラックスします。

神経ポイント

朝晩2回の「10秒神経マッサージ」で「手指の痛み」から解放されよう! P077_01.jpg

わきの下のくぼみの奥

How to
痛みを感じる側のわきの下のくぼみに、人差し指・中指・薬指を押し込む。親指を添えて10秒間、強めの力でグイグイと刺激する。

10秒神経マッサージ

乳輪

意外に思われる部位ですが、乳輪を刺激するマッサージです。

一見、手指の痛みとは関係なさそうな乳輪には、実は神経線維の末端が多く集中しています。

刺激することで手指の痛みはもちろん、肩こりや五十肩の改善にも効果を得られる神経ポイントなのです。

やり方はとってもシンプル。

まず、手指の痛みを感じる側の乳頭(乳首)の付け根に、反対側の手の親指と人差し指を当てます。

次に乳輪をぎゅっとつまんで前方に引き伸ばし、そのまま90度外側にひねって10秒間数えます。

やや強めにぎゅっとひねるのがポイントです。

また、刺激を与えたいのは乳輪なので、乳頭ではなく、乳輪全体をつまむように意識しましょう。

女性向けの神経ポイントと思われるかもしれませんが、男性の場合も乳輪の神経の構造は同じです。

同様の効果を得られるので、男性の方もぜひ実践してみてください。

神経ポイント

朝晩2回の「10秒神経マッサージ」で「手指の痛み」から解放されよう! P079_01.jpg

乳首の周りの部分。男女とも同じ

How to
痛みを感じる側の乳輪を親指と人差し指でつまむ。乳輪を前方に引き伸ばしてそのまま90度外側にぎゅっとひねり、10秒間数える。

【漫画で学ぶ】手指の激痛はコレで乗り切れる♪ 痛みを治す達人の麻酔科医が生み出した「10秒マッサージ」の方法とは?

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※この記事は『全国から患者が集まる麻酔科医の へバーデン結節・手指の痛みの治し方』(富永喜代/KADOKAWA)からの抜粋です。

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