ひどい痛みで指が曲がらない、関節が太くなった、指の形がおかしい...。それらの症状、もしかしたら「へバーデン結節」かもしれません。患者数350万人以上とも言われる「へバーデン結節」ですが、原因自体はまだ解明されておらず、手指の痛みをそのままにしてしまっている人も少なくないそう。そこで今回は、麻酔科医・富永喜代先生による著書『全国から患者が集まる麻酔科医の へバーデン結節・手指の痛みの治し方』を紹介。具体的な症状や対処方法、自分でできる痛みをやわらげる治療メソッドなど解説していきます。
※本記事は富永喜代著の書籍『全国から患者が集まる麻酔科医の へバーデン結節・手指の痛みの治し方』から一部抜粋・編集しました。
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テキストサム損傷
スマートフォンや携帯電話を長時間にわたって使用することで、小指に負荷がかかり、痛みやしびれが起こる症状を「テキストサム損傷」と呼びます。
小指が強く痛んだり、小指の第一関節と第二関節の間がへこみ、変形してしまうといった症状が多く見られます。
これはスマートフォンを片手で持ち、ひっかけるようにして小指で支えたり、長時間ずっとそのままの状態を続け、小指に負担をかけ過ぎることが原因のひとつと言われます。
正式には「テキストサム損傷」という病名があるわけではなく、腱鞘炎の一種です。
もともと欧米で生まれた俗語で、スマートフォンやゲームで親指（サム･thumb）を酷使する人が多くいた状況から生まれたと言われます。
日本で使われ始めたのはごく数年前からで、スマートフォンの使い過ぎに対する注意のため、携帯電話会社がツイートした結果広まったとか。
とはいえ正式な病名ではなくとも、スマートフォンの使い過ぎによる小指への負担は考えたいもの。
指や手首に痛みを感じたら、持ち方を変える、落下防止グッズを使う、軽量化する、少し休むなど、悪化させないケアを心がけましょう。
【おもな症状＆特徴】
□ 小指がズキズキと痛む
□ 小指の第一関節と第二関節の間がへこむ
□ スマホを小指で支えて片手持ちする人がなりやすい
□ 大きいサイズのスマホを使っている人に多く見られる症状
