関節リウマチ
手指が痛み、関節に腫れや変形が起こるなど、症状はへバーデン結節とよく似ています。
ただし、手指の使い過ぎなどとは関係なく、関節リウマチは自己免疫疾患のひとつです。
自己免疫疾患とは、体にもともと備わっている免疫機能(病気と闘う力)が乱れ、正常な細胞にも過剰に反応してしまうために起こる症状です。
関節リウマチの場合は、関節を包んで守っている「滑膜」という組織を免疫が攻撃してしまい、炎症が起こります。
滑膜に炎症が起こると手足の指の関節が腫れて痛み出し、進行すると滑膜に包まれた骨まで破壊されて、変形がひどくなってしまいます。
手指だけでなく、ひじやひざなど全身の関節に広がっていき、痛みやしびれなどとともに、だるさや微熱、筋肉痛なども起こってくるのが厄介です。
遺伝的な要因で発症すると言われ、30代、40代の女性に多く見られるのが特徴です。
血液検査やエックス線検査などで診断でき、抗リウマチ薬などでも治療できるので、心当たりがある場合には、医療機関で速やかに受診しましょう。
【おもな症状&特徴】
□ 関節に痛みやしびれが起こる
□ 関節が変形する
□ 指全体がむくんで腫れぼったくなる
□ 手指だけでなく、全身の関節にも症状が表れる
□ だるさ、筋肉痛、微熱、食欲不振などの症状も伴う
関節内の骨が破壊され、変形がひどくなる