ひどい痛みで指が曲がらない、関節が太くなった、指の形がおかしい...。それらの症状、もしかしたら「へバーデン結節」かもしれません。患者数350万人以上とも言われる「へバーデン結節」ですが、原因自体はまだ解明されておらず、手指の痛みをそのままにしてしまっている人も少なくないそう。そこで今回は、麻酔科医・富永喜代先生による著書『全国から患者が集まる麻酔科医の へバーデン結節・手指の痛みの治し方』を紹介。具体的な症状や対処方法、自分でできる痛みをやわらげる治療メソッドなど解説していきます。
※本記事は富永喜代著の書籍『全国から患者が集まる麻酔科医の へバーデン結節・手指の痛みの治し方』から一部抜粋・編集しました。
【前回】ひどい手指の痛み...もしかして「ヘバーデン結節」かも? 痛みを和らげる方法をチェック
セルフチェックで手指の病気を自己診断
あなたはどこに痛みを感じますか?
へバーデン結節/ブシャール結節
へバーデン結節のわかりやすい症状としては、手指の第一関節に、まずしびれるような違和感が表れます。
その後、関節にコブ(結節)や、ぷっくりと水ぶくれのように見える腫れが現れてくることも。
親指以外の4本の手指に現れることがほとんどで、関節周辺が徐々に腫れたり曲がったりしていきます。
痛みよりも先に、まず関節が太くなってくる場合もあります。
指が太くなってきたな......第一関節が動かしづらいかも、「なんだかときどき痛い?」などと思うことが出てきたら、放置せず、へバーデン結節を疑ってみてもいいでしょう。
放置してさらに症状が進むと、ジンジンとした痛みが続くようになり、やがて物に触れただけでも強い痛みが走るようになっていきます。
ブシャール結節は、これとほぼ同じ症状が、手指の第二関節のほうに表れるというもの。
違いは、症状が表れる関節が「第一」か「第二」かだけのようなもので、病気の進み方もほぼ一緒です。
同時に表れることもあり、どちらか一方だけの場合もありますが、治療のためやるべきことは同じ。
放置せず、まずは10秒神経マッサージにトライしましょう。
【おもな症状&特徴】
□ 指を動かすたびに痛み、指先がしびれる
□ 指の第一関節or 第二関節にコブ(結節)ができる
□ 指にぎゅっと力が入れられない
□ 特に朝、指がこわばって動かしにくい
□ 指先が特に冷える
関節の部分にコブや水ぶくれのような腫れができることも