水分が多いので葉がやわらかく甘味もたっぷりの春キャベツ。生でも食べやすいのが特徴です。5月末くらいまでが最盛期なので、生で、煮込んで、酢キャベツにして、いまだけのごちそうです。今回は、管理栄養士で料理研究家の村上祥子さんに、「キャベツ1個丸ごと使ったレシピ」を教えてもらいました。
【前回】胃腸の粘膜を保護・回復し、がん予防の成分も! 「キャベツ」の栄養と使い切りレシピ
キャベツ丸ごと
丸ごとキャベツ煮
1人分105kcal/塩分1.4g
材料(4人分)
キャベツ...1個(900g)
さば水煮缶...小1缶(70g)
干ししいたけ...小8枚(または大4枚)
水...1と1/2カップ
(A)鶏ガラスープの素(顆粒)...小さじ1
(A)塩...小さじ1/4
(A)こしょう...少々
(A)ごま油...小さじ2
(A)オイスターソース...大さじ1
(A)酒...大さじ1
(B)片栗粉...小さじ1
(B)水...小さじ2
パセリ(ちぎる)...少々
作り方
(1)キャベツは芯に小さめのナイフで十字の切り込みを入れ、芯の周りにV字形にナイフを入れ(写真上)、芯をくりぬく(写真下)。
(2)圧力鍋に水を入れ、キャベツの穴を上にして入れる。穴に、さば缶を缶汁ごと入れ、干ししいたけ(乾燥したまま)は軸をポキンと折って除き、キャベツの周りに入れる。
(3)Aの鶏ガラスープの素から酒までを材料の順番通りに加える。
(4)ふたをセットして強火にかけ、圧がかかったら弱火にして5分煮て火を止める。圧が下がったらふたを開け、キャベツを器に盛る。
(5)鍋に残った煮汁を強火にかけて沸騰させ、Bを加えてとろみをつけ、火を止める。(4)にかけて、パセリを散らす。
【鍋で煮る場合】
水を5カップにしてふたをして火にかけ、沸騰したらふたを少しずらしてのせ、ふつふつと煮立つ程度の弱めの中火で1時間、キャベツが十分軟らかくなるまで煮る。
取材・文/石井美佐 撮影/スタジオCOM(中野正景)