参考にしたい「すてきなキッチン」。青木和子さん宅は「定番」でそろえ、基本の色を"白"に統一♪

同世代3人のすてきなキッチンを訪ねました。キッチンは毎日長い時間を過ごす場所。心地いい空間にあるたくさんのアイデアの中から、どうぞ自分に役立つものを見つけてください。今回は、「刺繍デザイナー・青木和子さん宅のキッチン」を紹介します。

刺繍デザイナー・青木和子さん

「基本の色を"白"に統一。タイルやカウンター、食器もそろえてすっきりと」

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すてきに見える理由は色。白を基本にしているので明るく、広々と見えます。雑多な調理道具や食材も自然と片付けたくなりそうです。

5年前にリフォームしたという青木さん宅のキッチン。

深呼吸したくなるような清潔感あふれる空間にするために、何もかもを新しくしたのかと思いきや?

「変えたのはタイルやキャビネットだけ。その代わり、背伸びをせず使い続けられる"白"にこだわり壁や天井も塗り替えました」

食器も白で。

ティーカップは学生時代から、他も同じブランドの定番品を壊れるたびに買い足し、20年以上。

独立して家族をもった子どもにも同じものを贈り、世代を超えて使い続けているそうです。

印象的だったのは「本当に落ち着けるものって、年を重ねても変わらない」という言葉。

流行に惑わされない定番の形や色を選ぶ...。

すてきなキッチンへの近道はそんな心がけなのかもしれません。

「緑、シルバー、木の色を少し足してアクセントに。食器や調理道具も定番だけに絞っています」

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右側の細いガラス戸はリフォーム時に付けたもの。小さな仕切りができたおかげでキッチンに独立感が生まれました。参考にしたい「すてきなキッチン」。青木和子さん宅は「定番」でそろえ、基本の色を"白"に統一♪ 2107_P046_02_W500.jpg

電気のスイッチも白
小さいけれど意外と目立つところ。カバーを取り換えてみるのもよさそう。

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外国のインテリア本を愛読。白が基調の写真を参考にリフォームしました。

アイデア1:白い食器だから買い足しも楽

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食器棚の中は北欧のブランド「ティーマ」が中心。家族分に少し余裕をもってそろえ、これ以上は増やさないと決めています。割れたら同じものを購入し収納量もキープ。

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和食器は、白い食器と相性がよく和洋食どちらにも使える『砥部焼』に限定。

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1人分の食器セット。シンプルな形と色でどんな場面にも似合うから、大小の皿とボウル、ティーカップがあれば十分使い回せます。

アイデア2:急なお客様も定番食器で迎える

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来客用の食器をもたないのも青木さん流。普段使いの白い食器をテーブルに運んでお客様をもてなします。食器に合わせて庭に咲いた白い花を飾れば、ナチュラルな雰囲気満点です。

アイデア3:多目的に使えるバスケットでおしゃれ&省スペース

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バスケットは働き者。ティーセットを入れてリビングに運んだり、ナプキンを収納したり、グリーンの鉢カバーにしたり。使い方を決め込まずに臨機応変に活躍させています。

アイデア4:窓辺には、外の景色を邪魔しない小さな庭の草木を

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シンク前の窓辺に飾る花を、料理をしながら眺めるのも楽しい。豪華なアレンジメントより、小枝や折れてしまった庭の花を普段使いの器にさりげなく飾って暮らしに彩りを。

アイデア5:使い勝手と収納を考えて鍋は直径24cm以下参考にしたい「すてきなキッチン」。青木和子さん宅は「定番」でそろえ、基本の色を"白"に統一♪ 2107_P047_07.jpg

年を重ねると重い鍋での料理はつらいもの。そこでサイズは24cmまでに。実際に手に持ち、中に水がたっぷり入ったときの重さを想像して購入しました。シルバーは白い空間の差し色。

アイデア6:リビングの飾りもキッチンと色をそろえる

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キッチンと隣り合わせのリビングも白を基調に。壁にかけた額の素材は無垢の木。中には緑色の刺繍作品をおさめて、たくさんの色があふれないように心がけています。

【次回】"四季の色"で模様替え。ひと手間でおもてなしの空間になる料理研究家・谷島せい子さん宅のキッチン

【まとめ読み】『「すてきなキッチンのヒント』記事リストはこちら!

取材・文/飯田充代 撮影/齋藤ジン、斎藤大地

 

刺繍デザイナー
青木和子(あおき・かずこ)さん
庭の草花や旅先の景色を刺繍で描く刺繍デザイナー。著書多数。20代でスウェーデンに留学。そのとき影響を受けた人々の暮らしぶりがインテリアにつながっている。

この記事は『毎日が発見』2021年7月号に掲載の情報です。

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