安価で使い勝手の良い鶏肉の中でも、特にお財布にやさしい「鶏胸肉」。100g50円前後で売られていることもあり、積極的にメニューに取り入れている人も多いのではないでしょうか。しかし、鶏胸肉は鶏もも肉と違い、調理方法を間違うとパサパサになってしまいますよね。これは、油分が少なく鶏胸肉の水分が外に逃げてしまいやすいから。
筆者は唐揚げやスープ、サラダチキンに使うことが多いのですが、『3分クッキング』6月号の特集「鶏もも肉・鶏胸肉これがおいしい!」に、しっとり美味しそうなレシピを発見しました。その名も「鶏胸とチンゲンサイのさっと煮」。片栗粉をまぶすのは筆者もスープに使う際によくやるのですが、これをメインとして出してしまうのは画期的! また、チンゲンサイには抗酸化作用のあるβ-カロテンが豊富に含まれているので、こちらも生活習慣病予防に積極的に摂りたい野菜です。そこで、早速作ってみることにしました。
やさしい塩味のやわらかい肉が美味
『鶏胸とチンゲンサイのさっと煮』
材料(4人分)
鶏胸肉(皮なし).........2枚(500g)
(片栗粉適量)
チンゲンサイ............2株
煮汁
・水........................2と2/1カップ
・鶏ガラスープの素...大さじ1
・酒、みりん............各大さじ2
・塩........................小さじ1と1/2
作り方
1.鶏肉は1cm厚さの、大きめの一口大のそぎ切りにし、煮る直前に片栗粉を薄くまぶす。チンゲンサイは6つ割にする。
2.フライパンに煮汁の材料を強火で煮立て、チンゲンサイを入れる。再び煮立ったら、鶏胸を1切れずつ加え、チンゲンサイとともにときどき返しながら、弱めの中火で4~5分煮る。
◇◇◇
つるっとした食感で舌ざわりがよく、噛むと鶏むね肉とは思えないほどジューシー! パサパサ感なんて一切ありません。スープの味付けがシンプルだからこそ、より鶏のうまみを実感できる一品です。まぶした片栗粉が程よくスープに溶けて、スープがお肉やチンゲンサイにしっかり絡みます。やさしい味わいが体に染み渡って癒される......! スープまでばっちり完食してしまいました。
メイン食材が鶏胸肉とチンゲンサイだけと少ない食材で作れるのも嬉しいですよね。鶏胸肉が安い日に、ぜひ作ってみてはいかがでしょうか。
調理・文/月乃雫