子どもや猫とも仲良くなって、楽しい。70代女性牧師が行う「シルバー人材センターのお仕事」

貯金が少ないから老後が心配...多くの人が抱える将来の不安。そんな時代に、「お金がなくても幸せになれる」と言うのは70代の牧師・ミツコさん。著書『74歳、ないのはお金だけ。あとは全部そろってる』(すばる舎)の中では、その暮らしぶりを伝えています。今回は同著書から、ミツコさんが感じた仕事のやりがいや日常の感動など、人生を充実して過ごすためのヒントをお届けします。

子どもや猫とも仲良くなって、楽しい。70代女性牧師が行う「シルバー人材センターのお仕事」 pixta_22235449_S.jpg

3軒の共働き家庭に通うシルバー人材センターの仕事

シルバー人材センターで伺う3軒は、偶然にも皆小さいお子さんのいる共働き家庭です。

火曜日と木曜日の家庭は、どちらも掃除です。

金曜日の家庭は夕方から行って、仕事で遅くなるママの代わりに、夕ご飯を作っています。

学童から帰ってきたお子さんと、その日は早帰りのパパと一緒に、夕食をいただいてきます。

3人でいつも楽しく盛り上がる食卓です。

どのお宅でも、雇われた人という感じではなく、対等に付き合っていただいているので、ありがたいです。

「サポートしてくださり、ありがとうございます」と、言ってもらえます。

なかには、他人を家に入れることに、最初はご主人が反対していた家がありました。

でも、始める前に面接したら、「あなたなら大丈夫ですね」と言ってもらえました。

私も娘4人を育てながら教会の仕事もしていましたので、同じような状況のご家庭のサポートができるのは、うれしいです。

仕事を依頼されているママたちも、娘たちと同世代。

実家のお母さんに手伝いに来てもらう感覚で、頼んでくださっているようです。

私もそのような気持ちで、お手伝いさせていただいています。

それぞれの家庭に3~4年通っているので、お子さんたちとも仲良くなり、孫のようにかわいいです。

ときどき、お子さんからお手紙をもらうこともあり、それは私の宝物として、部屋に飾って眺めています。

木曜日に通っているお宅では、昨年から猫を飼い始めました。

「猫を飼うことになったのですが、猫は大丈夫でしょうか?」と聞かれたのですが、「大好きです!」と答えました。

子どもの頃から猫が家にいました。

結婚当初も猫を飼い、その猫が子どもを産んで、一時15匹にもなってしまったことがありました。

当時は避妊手術をするお金もなく、困りましたが、最終的に皆もらわれていきました。

猫の媚びないところが好きです。

シルバーのお宅でも、少しずつ距離を縮め、半年で撫でても逃げないようになり、1年経ってついに抱っこさせてくれました。

いつも「楽しくないと人生じゃない」と考えています。

これは夫がよく言っていた言葉で、私も何でも楽しもうという気持ちになりました。

だから、仕事も楽しんでいます。

体を動かして働くと、若さも元気も保てるので、仕事があることに感謝しています。

働かせていただける限り、この先もずっと働き続けたいと思っています。

【最初から読む】「幸せの98%は大変なこと。2%は・・・」女性牧師、70歳から一人暮らしを始めて思うマイペースな「幸せ」

【まとめ読み】「74歳、ないのはお金だけ。」記事リストはこちら!

子どもや猫とも仲良くなって、楽しい。70代女性牧師が行う「シルバー人材センターのお仕事」 819VgVYEtYL.jpg

74歳の牧師がつづる、一人暮らしの老後生活。健康管理法やお金の価値感などについて全6章で紹介されています

 

ミツコ(みつこ)
1946年生まれ。牧師。8人きょうだいの5番目として牧師家庭に育ち、自身も牧師を志す。神学系の大学を卒業後、同じく牧師の夫と結婚。夫婦二人三脚で47年間教会を運営。その傍ら、娘4人を育て、孫が16人。長年闘病していた夫を2016年に見送る。現在も協力牧師として、週2回教会につとめ、日曜礼拝で説教を行うことも。

shoei.jpg

『74歳、ないのはお金だけ。あとは全部そろってる』

(ミツコ/すばる舎)

年金だけで暮らしは大丈夫か? 体は大丈夫だろうか? 老後生活には悩みの種がつきものです。74歳・牧師のミツコさんはお金がなくても、充実した生活を送っています。健康維持法や仕事への取り組み方、挑戦する心など彼女の生き方は、現代の老後生活の希望になるかもしれません。

※この記事は『74歳、ないのはお金だけ。あとは全部そろってる』(ミツコ/すばる舎)からの抜粋です。

この記事に関連する「暮らし」のキーワード

PAGE TOP