全国各地で栽培されている柑橘類の中で、最も寒さに強いのが「ゆず」です。皮、実ともにビタミンCが突出して豊富で、皮にはポリフェノールやリラックス効果のある香りの成分がたっぷり。お手頃値段でたくさん手に入るこの時期、ぜひ皮ごと加工して食卓を彩り、そして健康作りに役立ててください。今回は、管理栄養士で料理研究家の村上祥子さんに「ゆずこしょうの作り方」を教えていただきました。
人気のゆず調味料「ゆずこしょう」
小さじ1あたり3kcal/塩分0.1g
材料(できあがり100g分)
ゆずの皮(白いワタも付けて)...100g
※ゆずは二つに切って汁は搾る。
一味とうがらし...小さじ1/2
塩...小さじ1/2
作り方
① 皮に残ったじょうのう(果肉が入っている袋)は除き、白いワタ付きの皮を2cmほどの乱切りにする。
② フードプロセッサーに①を入れて滑らかになるまで回し、一味とうがらしと塩を加え、ペースト状になるまで回す。
③量が少なく滑らかにならないときは、搾り汁小さじ2を加えて回す。滑らかになったらできあがり。
Memo
・冷蔵で1年保存可能。
※保存容器は清潔で完全に乾いたものを使用する。
九州などゆずの産地の特産品が、いまでは全国区で人気の調味料に。
青ゆずと青とうがらしで作るものと、熟した黄ゆずと赤とうがらしで作るものがあります。
村上式ゆずこしょうは、旬の黄ゆずと一味とうがらしで作ります。
手作りはフレッシュさが魅力。
鍋やあえものだけでなく、そばやうどんといった麺類の引き立て役にもおすすめです。
「ちりめんのゆずおろしあえ」
1人分14kcal/塩分0.3g
材料(2人分)
ちりめんじゃこ...大さじ2
大根おろし(汁をきる)...50g
ゆずこしょう...小さじ1/2
もみのり...少々
作り方
大根おろしにゆずこしょうを混ぜ、ちりめんじゃこを加える。器に盛り、のりを散らす。
【まとめ読み】特集「ゆずで作る 保存食決定版!」記事リスト
取材・文/石井美佐 撮影/スタジオCOM(中野正景・江口 拓)