加熱しても栄養価が減少しない、優れた食品である「卵」。管理栄養士で料理研究家の村上祥子さんも「毎朝心がけて食べている」といいます。そこで、村上さんに、卵の新常識や、冷蔵庫に常備してすぐ食べられる活用法をお聞きしました。今回は「塩卵の作り方と、塩卵を使ったレシピ」を教えていただきました。
酢を加えてかなり減塩。料理のトッピングにも便利!
「塩卵」の作り方
塩卵1個分77kcal/塩分0.7g
材料(500ml瓶×1本分)
半熟卵(作り方は最下段を参照)...5個
水...300ml
(A)酢...大さじ1
(A)砂糖...小さじ1 1/2
(A)塩...小さじ1 1/2
(B)赤とうがらし(輪切り)...小さじ1
(B)昆布(4cm角)...1枚
(B)レモンの輪切り...1枚
作り方
① 瓶にA 、Bを入れ、水を注ぎ、よく混ぜて砂糖と塩を溶かす。
② 卵を入れ、ふたをして冷蔵する。翌日からおいしく食べられる。
- 冷蔵で1週間保存可能。
- 漬け汁はもう1回使える。
塩卵の塩分がちょうどよい調味料です。
「ドイツ風ゆでじゃがの塩卵添え」
1人分179kcal/塩分0.7g
材料(2人分)
じゃがいも...2個(約300g)
パセリのみじん切り...少々
塩卵...1個
アマニ油(またはオリーブ油)...小さじ1
作り方
① じゃがいもは皮付きで洗い、ポリ袋に入れ、口は閉じずに耐熱皿にのせ、電子レンジ600Wで6分加熱する。竹串がスーッと通るようになったら水に取って粗熱を取り、十字に切って皮をむく。
② 器に①を盛り、パセリを振り、塩卵を四つに切って添え、アマニ油をかける。
塩卵をプラスするだけでお店の味に。
「塩卵ラーメン」
材料(2人分)
塩卵...2個
インスタントラーメン...2袋
万能ねぎの小口切り...少々
作り方
① 熱湯3カップを沸かし、めんをゆでる。火が通ったら、添付のスープの素1袋分を入れて火を止める。
② 器2個にめんを等分に入れ、汁を注ぐ。
③ 塩卵を二つに切ってのせ、万能ねぎを散らす。
半熟卵の作り方
①ボウルに水1.5Lと氷500g(いずれも分量外)を入れて冷水を用意する。
②鍋に水1.5L(分量外)を入れて沸騰したら、お玉などで冷蔵庫から出したばかりの卵を1個ずつ加える。ふつふつ煮立つ程度の中火で6分加熱し、火を止める。
③ ①の氷水に網じゃくしで卵を移し、3分浸す。
3分氷水に浸けると殻がむきやすい。
《ゆで時間の目安》
- 黄身がトロトロに仕上げたいとき...6分加熱
- もう少し固めに仕上げたいとき...7分加熱
- 固ゆでに仕上げたいとき...12分加熱
【殻をむく】
④平らな硬い場所で卵の天地をコンコンと打ちつける。
⑤横にしてゴロゴロと側面を転がして卵全体にヒビを入れる。
全体にヒビを入れるとすぐむける。
⑥氷水の中で殻をむく。
取材・文/石井美佐 撮影/スタジオCOM(中野正景・江口 拓)