いよいよ夏到来! 今夏は特にマスク着用で汗をすごくかきますよね。マスク部分で見えていない部分はまだしも、眉までなくってしまうともはやお化け...。そんなお悩みを抱えるアラフィフの皆さんに、プロのヘアメイク・KOYOさん直伝の「落ちない眉の作り方」をご紹介します。どんな汗っかきでも眉をキープしながら外出できる方法とは...⁉
アラフィフあるある! 一度塗りで眉は完成しませんよ!
こんにちは!ヘアメイクのKOYOです。
夏になると、「汗でも落ちないメイク法」をよく聞かれます。
本当に汗で落ちないメイクをする場合は舞台用のメイク道具、方法をするしかないのですが、肌への負担が大きくておすすめしません。
今回は、日常メイクで簡単にできる「汗で落ちない眉の作り方」を、50代編集Aさんと実践していきます。
KOYO「眉ってどうやって描いていますか?」
編集A「ペンシルで描いて完成です」
KOYO「シンプルですね(笑)。メイクって何でもそうなんですけど、一度でできるものってないんですよ。基本は丁寧にムラなく、ベースからしっかり塗っていくことで初めて発色だったり持ちがよくなるんです」
編集A「言葉で聞くと理解できるんですけど、準備にそんなに時間と手間をかけられなくて...」
KOYO「時間はかけずとも、毛になじませる、しっかり色を付けることでキープ力を持続させる眉を作りましょう」
① ファンデーション、フェイスパウダーでしっかりベースを作る
編集A「面倒な時はたまに素肌の上にペンシルで眉を描いています」
KOYO「素肌の上に色をのせようとしても、なかなか色はのりません。色がつかないことはないのですが、すぐ落ちてしまうので、肌にはファンデーションやフェイスパウダーなどでベースをのせます。この時、ムラができないようにしっかりまんべんなく塗ることを心がけてください」
② ペンシルで眉の形を作る
生えている眉を生かして形を整えるイメージです
KOYO「生えている眉を生かしながら、本来あるべき眉を作ることをおすすめします」
編集A「眉って眉山が左右で違うことが気になってしまって、自分で抜いています」
KOYO「左右で目の大きさ、位置が同じ人ってなかなかいないですよね? つまり眉山の位置が左右で同じでも、眉だけが同じになってとても違和感のある顔になるので、実際に生えている眉を生かした方が自然に見えますよ」
編集A「なるほど!」
③ ブラシで毛になじませる
ペンシルで描いた線をなじませます
KOYO「ペンシルで眉の輪郭を描いたら、ブラシでなじませます。線のままだと、いかにも『眉を線として描いています』と見えてしまうので、それをなくします。特にアラフィフの皆さんに多いのですが、あまり線が強い眉だとさらに老けて見えてしまいます。ここでブラシを使ってなじませ、立体感を出すことで、だいぶ印象が変わりますよ」
編集A「ブラシを使う意味ってそういう効果もあるんですね。眉があればいいと思っていたので(笑)」
④ ここが肝! パウダータイプのアイブローで仕上げる
最後にパウダーを押すようにして形を補います
KOYO「そしてここが今回の肝! 長時間キープできるかは、このパウダーにかかっていると言っても過言ではありません」
編集A「ペンシルを線で描いて、形をパウダーで整えているって感じですかね?」
KOYO「そうです。太くする目的も多少ありますが、この時、押すようにして塗っていくことがポイントです」
アイブロウパウダーに付属の筆でもOKです
KOYO「まずパウダーをつけたら、一度、手の甲でブラシとパウダーをなじませます。パウダーをつけたまま、ブラシで塗ってしまうと一気についてしまうので避けましょう。だいたいアイブロウパウダーのブラシは毛が短く、硬いものが多いです。これは落ちづらくするためにそのようなブラシを使うことを推奨しているからでもあります」
編集A「押すように塗ると、すごく濃くなりませんか?」
KOYO「そうですね。なのでパウダーは茶系など、ワントーン明るめの色を選ぶとちょうどいいかもしれません」
編集A「押すように塗るとしっかりついている感じがします」
KOYO「塗るというよりスタンプを押す感覚でやってみてください。最近では眉マスカラも人気で、最後の仕上げに眉マスカラをすると、さらに落ちづらくなります。ペンシル、ブラシ、パウダーだけでもしっかりした眉が作れるので、ぜひ試してみてください。慣れれば短時間でできちゃいますよ!」
いかがだったでしょうか?
「眉は一度塗りにして成らず」ということで、多少の行程を加えて「落ちない眉作り」に挑戦してみましょう!
取材・文/栗山春香