収納ブームの中で、多くの人が最後まで手を付けられずにいるのが写真の整理です。何冊にもなるアルバム、プリントしていないデータなど、「いつか整理しよう」と思いながら先延ばしにしていませんか。
手順を踏めば簡単!楽しみながら写真整理をしましょう
「全部処分してすっきりしたい」「1枚も処分できない」など写真に対する考えはさまざま。でも家族からすれば、「全部捨てないでほしいが、全部残してほしくもない」というのが本音のようです。家族も一緒に楽しめる量にまとめましょう。
【ステップ1】ゴールをイメージする
「アルバム3冊にまとめる」ことを目標にしましょう
おすすめは「新しいアルバム3冊」に入るだけ。
「240枚入りアルバム」なら720枚、「300枚入りアルバム」なら900枚の写真を厳選します。
どのように3冊にまとめるのか、仕上がりをイメージしておきましょう。
●おすすめのまとめ方
例1)年代別
1冊目:幼少期(~10代まで)
2冊目:壮年期(20~40代)
3冊目:中高年期(40代~)
例2)イベントごと
1冊目:家族
2冊目:友人・仕事関係など
3冊目:趣味・旅行など
※3冊目をこれから撮る写真のために残しておくのも手
【ステップ2】残したい写真を選ぶ
思い入れのあるイベントや大切な人の写真をセレクト
古いアルバムなどから、残す写真を抜き取っていきます。
どんな写真を処分し、残すのか、自分なりのポイントを決めて選びましょう。
スマホやメモリなどに保存してあるデータも残すものはプリントしておきます。
●写真選びのポイント
誰のために写真を残すかを決める
自分のため⇒趣味や、旅行、友人との写真を選ぶ
家族のため⇒家族の写真やイベントをメインに選ぶ
選ぶ基準を決めましょう
① 同じイベントから、数枚だけ選ぶ
② 風景ではなく、人が写っているものを選ぶ
③ ピントが合っていないものは選ばない
●粘着タイプから写真を剥がすコツ
粘着タイプのアルバムは、クオカードのような薄手のカードを台紙と写真の間に入れると剥がしやすくなります。
接着剤などを塗るときに使うヘラでもできますが、それでも取れない場合は、台紙をそらせて写真の縁を浮き上がらせて少しずつ剥がしていきます。
【ステップ3】新しいアルバムに整理する
年代の古いものからアルバムに整理
選んだ写真を3冊のアルバムのどこに入れるかを決め、年代の古い順に入れていきます。
残すと決めた写真にはイベントごとに見出しを入れるなど、自分だけでなく家族や知人が見ても分かりやすい形に仕上げます。
●アルバムに見出しを入れよう
年代を主な軸として、「年齢、場所、イベント、人との関係性」など簡単な見出しを入れましょう。
特に大切な写真には1枚に対してコメントを入れ、「気持ち」も書き込むと思い出が深まります。
日付は「西暦」か「年号」かいずれかに統一します。
●おすすめのアルバム
見開きで写真12枚が入るポケットタイプがおすすめ。
セキセイ・フォトアルバム高透明(240枚収容)1,300円(+税)なら薄手でかさばりません。
写真店や文房具店などで購入できます。
【ステップ4】データで保存する
必ず二つの別の方法でデータをバックアップ
デジカメやスマホで撮影したデータは、「CD+クラウドサービス」というように、必ず二つの違う方法で保存しておきましょう。
それぞれの特性を生かしてバックアップを組み合わせておくと、どちらかにトラブルがあっても安心です。
撮影日を入れて時系列で管理します。
おすすめの保存先① クラウドサービス
ネット経由でサービス会社の端末にデータが保存される「クラウドサービス」。
自分のスマホやパソコンに問題があってもクラウドに保管されているので安心です。
サイズが圧縮されているので、大きくプリントしたいときは注意。
サービスが終わることもあります。
【グーグルフォト】
スマホにアプリを入れておけば無料で容量を気にせずに保存できます。
撮影場所や名前での検索や、好みの写真を組み合わせたプリントもできます。
組み合わせてプリントできる
場所・名前で検索できる
おすすめの保存先② CD、USBなどの記録メディア
CD、USBなどの記録メディアは小さいので収納も邪魔になりません。
耐久年数はUSB、SDカード、ハードディスクは約5年。
CDは保存状態が良くて約10年といわれています。
なるべく5年ごとに新しい記録メディアにコピーしておくと安心です。
データ保存 ここに気を付けよう
・クラウドはサービスが終了することもある
・記録メディア劣化に注意。5年ごとにコピーする
【おもいでばこ】
デジタル写真データを家族で見たり、共有したりする場としておすすめ。
SDカードなどのメディアや、スマホのアプリからパソコンを経由せず、テレビに表示できます。
約40万枚保存可能。
3万2,450円(税込)バッファローサポートセンター 0570-086-086
取材/米原晶子 撮影/村上宗一郎、原 務