「家の片づけを始めても、なぜかなかなか進まない」と思うことってありますよね? そんな悩みを10年以上前からブログでつづったことで、モノに囲まれた暮らしから「もたない暮らし」に変えた人気ブロガーのriamo*さん。そんなriamo*さんの著書『「もたない暮らし」の始め方』(すばる舎)から、誰でもすぐに試せる「片づけ上手になる工夫」をお届けします。
ノベルティやポイントカードがたくさん
一度はキレイさっぱりと片づけたはずなのに、月日が経つといつの間にか、じわじわとモノが増えてくること、誰でもご経験あるのではないでしょうか?
その原因を作るのは「無料(タダ)のもの」。
無料なものほど、驚くほど簡単に家の中に溜まっていきます。
◯◯円以上買ったら、ノベルティプレゼント。
買い物の予定はないのに、ノベルティ欲しさで、つい必要以上の買い物をしてしまう。
ペットボトルのおまけが付いている方を選んでしまう。
本当は、おまけが欲しいのではなくて、何かが付いていた方が、ちょっと得した気分になるから。
雑誌は、付録がついている方がうれしい......。
お得や、おまけに弱いのもわかります。
でも、そっちの方を選んでしまったら、いつまで経っても部屋が片づくことはありません。
誰だって、損はしたくない。
だけど、一瞬のお得につられて、家の中に溜まっていくモノたちは、ずーっと居座り続けて、家の中からなかなか出て行ってはくれません。
お店に行っても、「ポイントカードお作りしましょうか?」という店員さんの丁寧な言葉がけに、再訪予定がなくても「はい、お願いします」と断れずにいました。
たががカード1枚のこと。
気持ちよく作ってもらった方が......と思っていたけれど、結局使うことのないポイントカードが、いつまでもお財布の中に入っていることに。
年末の粗品のカレンダーも景品のマグカップも、無料だからともらっていては、すぐにモノを増やしてしまいます。
クリーニングの針金ハンガーも、使わなければゴミです。
「ありがとう。でもいりません」と言う勇気を
「ありがとう。それ、いりません」と少しの勇気を持って、お断りすることにしました。
たまに「いりません」と言うと、え?いらないの?と見られることがあるけれど、景品をみんなが喜んでもらうとも限りません。
その分をちょっと値引きしてもらえた方がうれしいと思うのは、私だけではないはずです。
コンビニでもらう割り箸やスプーン、お手拭き。
断るつもりでいても、袋の中に入れてくれていることが......。
使えばなくなるものだけど、使うことなく、キッチンの引き出しに入ったままになっていませんか?
わが家もよく、キッチンの引き出しを片づけると、カピカピに乾いたお手拭きがどこからともなく出てきました。
なんとなく捨てられずに置いておいたお手拭きは、結局使われることもなく、捨てられる。プラスチックのスプーンだって、家にいれば、なかなか出番はやってこないもの。
使わないなら、すぐに捨てればいいものを、いったん引き出しに入れてしまうから厄介なのです。
「もらわない」「すぐに使って捨てる」を心がけています。
ものごとを、損か得かの損得勘定で考えるのは、モノを増やす原因になります。
得と感じるものでも、それが本当に得になるのか、今一度考える必要があります。
結局、まわりにまわって、片づけられない部屋となる「大きな損」が出ていることに、早く気がつかなくてはいけません。
イラスト:ナカイミナ
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