【理学療法士・笹川ひろひで氏が解説】足腰の衰えに不安を感じたら試してみて! たった1分「片足立ち運動」

片足立ち運動

体幹が安定し、関節の力も強化され、転倒予防につながる運動です。グラグラと安定しないという方は机や椅子などにつかまりながら行いましょう。膝や腰に痛みがある場合は、少し上げるだけでも効果があります。

  • 右足を5cmほど前に持ち上げます。
  • 左足で片足立ちをして1分間キープします。
  • 余裕があればできるだけ右足を前に出すと効果的です。
  • 左右の足を入れ替えて行います。

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これだけで体がポカポカしてくるのを実感できるはず。最初は片足10秒ずつから始めて、徐々に1分を目指してください。朝・昼・晩の1日3回繰り返すと効果的です。

片足立ち運動を実践してみて、「ちゃんと立てなかった」「つかまらないとできなかった」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。それは下半身を支える足首の筋肉と、地面に直に接して体を支える足指がしっかり働いていないから、うまく片足で立てない可能性が高いです。そこで、片足立ち運動の効果を上げるために、まずは足首と足指を鍛えるトレーニングを行っていきましょう。

より効果を高めるための足首・足指のトレーニング
1.足首の内側を鍛える

  • 椅子に足をそろえて座り、両足のつま先を内側に向けます。
  • 土踏まずで反対の足を踏むように力を入れ、10秒間キープします。
  • 左右2回ずつ行います。

【理学療法士・笹川ひろひで氏が解説】足腰の衰えに不安を感じたら試してみて! たった1分「片足立ち運動」 足首内側.jpg

2.すねの外側を鍛える

  • 椅子に座って両足のつま先を外に向け、指を軽く握ります。
  • かかとを浮かせて、すねの外側に力を入れ10秒キープします。
  • すねの外側に力が入っているか意識しながら、2回繰り返します。

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3.足指の筋肉を鍛える

  • 椅子に座ったまま、指をぐっと握った足を内側に向け、10秒キープします。
  • 次は指を握った足を外側に向け、10秒キープします。

【理学療法士・笹川ひろひで氏が解説】足腰の衰えに不安を感じたら試してみて! たった1分「片足立ち運動」 指内側.jpg【理学療法士・笹川ひろひで氏が解説】足腰の衰えに不安を感じたら試してみて! たった1分「片足立ち運動」 指外側.jpg

この足首と足指のトレーニングで準備運動をしてから片足立ち運動を行うと、安定感が増して継続しやすくなります。無理をせず、安全に、毎日少しずつ続けていきましょう。

※効果には個人差があります。ご自身の身体にあわせて無理のない範囲で実施してください。

 

<笹川ひろひで先生 プロフィール>

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理学療法士/一般社団法人 日本身体運動科学研究所 代表理事

日本大学で体育学、教育学を修め、運動能力の向上やスポーツ上達法を科学的に探求する運動科学の専門家として活躍。その豊富な経験と知識から、体の動きを劇的に改善する独自のメソッド「関節トレーニング」を考案。一般の方の健康維持からトップアスリートのパフォーマンス向上まで幅広く貢献。現在は、ボディコンディショニングなどのセミナーを全国で開催。理学療法士、スポーツ指導者、柔道整復師といった専門家たちが、その指導を仰ぐために全国から集まる。また、イタリアやオーストラリアなど海外の生徒にも指導を行うなど、その活動はグローバルに展開している。

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