「膝の痛み」の裏に潜む「3つのサボリ筋」。理学療法士が教える、お手軽「サボリ筋」集中エクササイズ

1.ももの裏側のハムストリングスを鍛える

  • 膝を軽く立てて座り、後ろで手をついて体を支えます。
  • つま先を内側に向けたまま、かかとをグーッと床に押し付けます。
  • ももの裏側に力が入っているのを意識して10秒間キープ。左右3回ずつ繰り返します。

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姿勢や動きが辛い場合はつま先を内側に入れて、かかとを軽く床につけたまま、膝を前後に曲げたり伸ばしたりするだけでもOKです。その際、膝が内側や外側に倒れすぎないように注意しましょう。

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2.股関節の腸腰筋を鍛える

  • 膝を横に開いて座り、つま先を天井に向けます
  • かかとで反対のすねの骨を内側に蹴り、その状態をキープします。
  • 股関節の付け根に力が入っているのを意識して10秒間キープ。左右3回ずつ繰り返します。

「膝の痛み」の裏に潜む「3つのサボリ筋」。理学療法士が教える、お手軽「サボリ筋」集中エクササイズ 腸腰筋トレーニング1.jpg

すねの骨を蹴る際、つま先が反らないように注意してください。5本の指先を内側に軽く握ると力が入りやすくなります。痛みがある場合は少し膝を伸ばすといいでしょう。

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3.ももの内側の内転筋を鍛える

  • 仰向けに寝て両膝を立て、膝と膝の間をこぶし1つ分あける。
  • 手のひらを自分のほうに向け、つま先を内側に向けた状態でお尻を浮かせる。
  • このまま10秒間キープします。片足ずつ行ってもOKです。

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この姿勢をキープするのが辛い場合は、片方のお尻を浮かすだけでもOKです。その際、左右両方を行ってください。

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終わったあとに立ち上がってみると、膝の動きがスムーズになっているのを感じられる方も多いはず。続けることで歩幅が広がり、筋肉の活動量もアップ。膝の痛みの改善だけでなく、若返りホルモンが分泌され、全身の健康維持にもつながります。無理のない範囲で「10秒力を入れる」ことから始めてみましょう。1週間続ければ変化を実感できるはずです。
※効果には個人差があります。ご自身の身体にあわせて無理のない範囲で実施してください。

 

<笹川ひろひで先生 プロフィール>

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理学療法士/一般社団法人 日本身体運動科学研究所 代表理事

日本大学で体育学、教育学を修め、運動能力の向上やスポーツ上達法を科学的に探求する運動科学の専門家として活躍。その豊富な経験と知識から、体の動きを劇的に改善する独自のメソッド「関節トレーニング」を考案。一般の方の健康維持からトップアスリートのパフォーマンス向上まで幅広く貢献。現在は、ボディコンディショニングなどのセミナーを全国で開催。理学療法士、スポーツ指導者、柔道整復師といった専門家たちが、その指導を仰ぐために全国から集まる。また、イタリアやオーストラリアなど海外の生徒にも指導を行うなど、その活動はグローバルに展開している。

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