「膝の痛み」の裏に潜む「3つのサボリ筋」。理学療法士が教える、お手軽「サボリ筋」集中エクササイズ

「膝の痛み」の裏に潜む「3つのサボリ筋」。理学療法士が教える、お手軽「サボリ筋」集中エクササイズ pixta_32046068_M.jpg

「立ち上がるときに膝が痛い」「膝がまっすぐ伸びない」「階段で足を交互に出して上り下りができない」――。そんな症状に心当たりはありませんか? これらの多くは膝関節のねじれが原因だと説明するのは、サボリ筋を鍛える独自のメソッド「関節トレーニング」を考案した理学療法士の笹川ひろひで氏。今回は、自宅で簡単にねじれ解消ができるトレーニング方法を伺いました。

膝のねじれはサボリ筋の衰えが原因

膝のねじれが起こると、関節の動きがスムーズにいかず負担がかかり、痛みや変形につながります。また痛みによって運動量が減ることで、全身の老化が進みやすくなるという懸念も。

そこで、まずはセルフチェック。気をつけの姿勢で膝と膝の間に隙間はありますか? こぶし1つ分以上離れている場合は、すでにねじれが起こっている可能性があります。

膝のねじれには、日常生活であまり使われずに機能が低下している筋肉=サボリ筋が大きく関係しています。

【膝のねじれに影響する3つのサボリ筋】

  • 内転筋(ももの内側):弱まると外側の筋肉ばかりが働き、膝が外側へ引っ張られます。O脚や変形の原因にも。
  • 内側ハムストリングス(ももの裏側):膝を内側に安定させ、歩行時の膝への負担を軽減する筋肉です。弱くなると外側へのねじれが進みます。
  • 腸腰筋(股関節にある筋肉):ももを持ち上げる筋肉なので、弱まるとつまずきやすくなったり、スムーズな歩行ができなくなったりします。

つまり、膝の痛みを改善するには、この3つの筋肉を鍛えてバランスを取り戻すことが欠かせません。

そこで、今回お伝えするのが、膝のねじれを解消する3つのサボリ筋トレーニングです。ピンポイントで重要な部分だけを鍛えるトレーニングなので、年齢に関係なく無理せずに続けられます。いずれも10秒間力を入れるだけ、たった3つの筋肉を働かせて、膝の痛みを解消していきましょう。

 

<笹川ひろひで先生 プロフィール>

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理学療法士/一般社団法人 日本身体運動科学研究所 代表理事

日本大学で体育学、教育学を修め、運動能力の向上やスポーツ上達法を科学的に探求する運動科学の専門家として活躍。その豊富な経験と知識から、体の動きを劇的に改善する独自のメソッド「関節トレーニング」を考案。一般の方の健康維持からトップアスリートのパフォーマンス向上まで幅広く貢献。現在は、ボディコンディショニングなどのセミナーを全国で開催。理学療法士、スポーツ指導者、柔道整復師といった専門家たちが、その指導を仰ぐために全国から集まる。また、イタリアやオーストラリアなど海外の生徒にも指導を行うなど、その活動はグローバルに展開している。

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