食欲に合わせて選べるように...高齢の親に用意したい「ラップで茶巾包み」の冷凍ごはん

どんなに離れて暮らしていても、気になってしまうのが「親の健康」。その気持ち、作って送れば、保存しておける「親つく」料理でカタチにしてみませんか? 今回は、そんな「親つく」を20年余り実践してきた料理研究家・林幸子さんの著書『介護じゃないけど、やっぱり心配だから 親に作って届けたい、つくりおき』(大和書房)から、親子の心もつなぐレシピと作り方のコツを連載形式で紹介します。

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「白いごはん」

なにはなくても、ごはんがあれば安心。

冷蔵庫や冷凍庫用の保存容器がありますが、開け閉めがしにくかったり、かさばったりしがちです。

親世代におすすめは、茶巾しぼりスタイル。

いつもの茶碗の一膳分、少し多め、少なめなどいろいろな分量で用意して、そのときの食欲に合わせて選べるようにしてあげましょう。

炊きあがったら

釡の鍋肌にそわせてシャモジをぐっと底まで差し込んで下からガッと持ち上げて手首を返してごはんを地割れさせる、これをぐるっと一周繰り返す。

おいしく冷蔵・冷凍保存する

1.ラップを写真のように清潔にした手にかけ、小鉢にセットする。

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2.温かいごはんを入れる。

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3.ラップをまとめて茶巾にしぼる。このときふんわりと中の空気を残すこと。

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4.ビニタイなどでとめる。冷蔵庫か冷凍庫で保存。

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保存容器で冷蔵・冷凍保存する

たいごはん、さつまいもごはんなど、具をつぶさずに保存したい場合は、レンジ加熱OKの保存容器で保存するとよい。


容器
・ラップで茶巾包み
・レンジ加熱OKの保存容器

保存
・冷蔵庫で保存する
・冷凍も可

賞味期限
・冷蔵で約5日間
・冷凍で約1カ月間

食べ方
・ビニタイを外してレンジで温める


「ごはんのお供」

白いごはんがすすむ自家製ふりかけです。

混ぜごはんにしても、ごはんにちょっとのせてもおむすびにしても喜ばれます。

「梅ねぎ」

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材料(作りやすい分量)

梅干し ......6~8個
万能ねぎ(小口切り) ......6本
いり黒ごま ......大さじ2
粉がつお ......大さじ1

作り方
1.梅干しは種を取り除き、果肉をみじん切りにする。

2.ボウルに1、万能ねぎ、いり黒ごま、粉がつおを入れて混ぜ合わせる。

「じゃこえび」

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材料(作りやすい分量)
ちりめんじゃこ ......50g
焼きのり ......2枚
桜えび ......15g
青のり ......大さじ1
ごま油 ......大さじ1/2
塩 ......小さじ1/2

作り方
1.ちりめんじゃこは、ざるに入れて熱湯をかけ、そのまま冷ます。

2.焼きのりをポリ袋に入れて細かくもみ砕き、1と桜えび、青のりを加えて混ぜ合わせる。

3.ごま油を入れて全体になじんでしっとりするまでよく混ぜ、最後に塩で調味する。


容器
・保存容器

保存
・冷蔵庫で保存する

賞味期限
・冷蔵で約1ヵ月

食べ方
・そのまま


料理で親の健康をフォローできる『親つく』記事リストはこちら!

食欲に合わせて選べるように...高齢の親に用意したい「ラップで茶巾包み」の冷凍ごはん 080-syoei-oyatsuku.jpgメインおかずからおやつまで、約80の「親つく」レシピが掲載。調理に役立つコツがまとめられた7つのコラムも

 

林 幸子(はやし・ゆきこ)

料理研究家。東京・表参道の料理教室「アトリエ・グー」主宰。大手食品会社で料理開発に携わった後、独立。「おいしい」をあらゆる角度から検証し、そのエビデンスを追及する。NHK「ガッテン!」などのテレビや雑誌で活躍中。著書に『料理研究家がうちでやっているラクして楽しむ台所術』(サンマーク出版)などがある。

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『介護じゃないけど、やっぱり心配だから 親に作って届けたい、つくりおき』

(林 幸子/大和書房)

親の健康を思うがゆえに生まれた、「親」に作って届けたい「つくりおき」。それが「親つく」料理。肉・魚のおかずから、野菜のおかず、ご飯に汁もの、おやつまで約80レシピを紹介。高齢の親でも食べやすく、さらに食べたいと思わせる工夫と知恵が詰まった愛情料理本です。

※この記事は『介護じゃないけど、やっぱり心配だから 親に作って届けたい、つくりおき』(林 幸子/大和書房)からの抜粋です。
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