「逃げ道のあるネズミは世界最弱」言いわけをして自分を弱くしない考え方

仕事や大事な場面で「こんなはずでは...」と思うこと、ありますよね? でも、それは能力の問題ではなく、「メンタル力の低下」が原因かもしれません。そこで、作家の中谷彰宏さんの著書『「イライラしてるな」と思ったとき読む本』(あさ出版)から、ピンチでも動じないメンタルが身に付くアドバイスを連載形式でお届けします。

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逃げ道がある時、心は弱くなる

心構えを捨てるキッカケの1つは、逃げ道です。

猫がネズミを追い詰める時に、逃げ道があるかないかで、ネズミが強くも弱くもなります。

ネズミに勝つ方法は簡単です。

逃げ道をつくってあげればいいのです。

逃げ道をつくると、ネズミは向かってこないで逃げようとします。

逃げようとする時に、最も弱くなるのです。

「逃げ道がある」と思った瞬間に、メンタル力はもろくも崩れ去ります。

逃げ道のあるネズミは、世界最弱です。

自分がそうなってはいけません。

自分が攻める側なら、相手に逃げ道をつくってあげます。

攻められている側が逃げ道を探したら、その時点でアウトです。

「逃げ道はどこかにないか」と探し始める気持ちだけで、弱くなるのです。

どん底まで行かなければ、逃げ道はあります。

どん底まで行った人は、逃げ道がないから、強いのです。

心構えは、逃げ道がある時に必ず弱くなるのです。

【イライラがすっきりする方法】逃げない。

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言いわけが自分を弱くする

「逃げ道」は、「言いわけ」です。

うまくいかない時に言いわけする人は、絶対に夢は実現しません。

言いわけを探し始めた瞬間に、その人は簡単に負けます。

断念して続けられなくなるのです。

言いわけをしないうちは強くなります。

ゴルフでОBに打ち込んだ時に、「風が吹いた」とか、なんだかんだと言いわけする人がいます。

ゴルフでもボウリングでも、キャリアを積むと、言いわけのボキャブラリーがむちゃくちゃ増えます。

何がうまくなるかといって、スイングではなく、言いわけがうまくなるのです。

言いわけしているうちは、強くなりません。

自分で逃げ道をつくって、自分で逃げています。

逃げる選択が最も弱いのです。

人生で逃げまわっていたら、それで終わりです。

サラ金が相手をカモにするコツは、逃げ道をつくることです。

カモになる人は、逃げ惑ってサラ金にハマるのです。

完全に追い詰めてはいません。

将棋でも、逃げ道をつくってあげたほうが相手はくじけます。

勝手に自分を追い詰めていくのです。

言いわけをすることで、その場しのぎで乗り越えたとしても、自分の気持ちを弱めていきます。

言いわけをしたら、相手の損ではなく、自分自身の損です。

カッコ悪いだけではなく、自分自身が弱くなっていくのです。

【イライラがすっきりする方法】言いわけしない。

前向きになりたいなら『「イライラしてるな」と思ったときに読む本』記事リストはこちら!

「逃げ道のあるネズミは世界最弱」言いわけをして自分を弱くしない考え方 076-iraira-syoei.jpgアクシデントやピンチに動じない精神力が手に入る、イライラがスッキリする58の方法が紹介されています

 

中谷彰宏(なかたに・あきひろ)

1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇学科卒業。博報堂に入社し、CMプランナーとして活躍。91年に独立し、株式会社中谷彰宏事務所を設立。作家としての執筆のほか、「中谷塾」を主宰。全国で講演・ワークショップ活動を行っている。『「つらいな」と思ったとき読む本』(あさ出版)など著書多数。

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『「イライラしてるな」と思ったとき読む本』

(中谷彰宏/あさ出版)

物事がうまくいかない、プレッシャーに負けてしまう…そんな人はメンタルを鍛えて、弱気に打ち勝ちましょう! 著書の言葉と共にまとめられているのは、イライラが解消されて前向きな心になれる「58の方法」。読み進めていくうちに、自然とメンタル力が鍛えられていきます。

※この記事は『「イライラしてるな」と思ったとき読む本』(中谷彰宏/あさ出版)からの抜粋です。
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