仕事や大事な場面で「こんなはずでは...」と思うこと、ありますよね? でも、それは能力の問題ではなく、「メンタル力の低下」が原因かもしれません。そこで、作家の中谷彰宏さんの著書『「イライラしてるな」と思ったとき読む本』(あさ出版)から、ピンチでも動じないメンタルが身に付くアドバイスを連載形式でお届けします。
メンターを、持つ
酔っぱらうと、軸がブレて、前かがみになって、目がすわります。
メンタル力が弱まっている状態です。
そうならないための1つの方法は、メンター(心の師)を持つことです。
メンターは、いい波動を出してくれます。
自分の波動が悪い方向に流れた時に、メンターに会うことで正常ないい波動に立て直せるのです。
メンターの仕事は「こうしなさい、ああしなさい」と教えることではありません。
レベルダウンしたメンタル力を、もとのベストな状態に立て直して、メンタル力をアップさせることです。
知識や技術を教えるのではなく、知識や技術のベースとなるメンタル力にさらに磨きをかけて、1段でも高く持っていくのです。
1.メンタル力がレベルダウンを起こしていることに気づかせてくれる
2.下がったメンタル力を自分のベストの状態に立て直してくれる
3.ベースとなるメンタル力をより強いものにしてくれる
そういう人を自分のメンターにすることです。
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消耗戦を、回避する
メンターを持つと、心のブレが小さくなります。
心がブレていると、エネルギーを消耗します。
はしゃぐのも、落ち込むのも、消耗します。
消耗戦は、巻き込まれたほうが絶対負けます。
心の消耗戦に入らないことです。
自分よりアガっている人を見ると、落ちつきます。
波形は一直線ではありませんが、波形を穏やかにしていけるのです。
カップルでケンカをして波が大きくなった時に、2人で揺れが大きくなってはいけません。
相手の揺れをまともに受けて、2人で増幅し合うのです。
これで倒れてしまいます。
1人が揺れた時には、それを受けとめて、相手の揺れより自分の揺れを小さくします。
メンタル力のある人は、ある程度、ノーテンキで鈍感です。
人に言われた悪口が気になってしようがない人は、メンタル力がないのです。
言われていたことも忘れてしまうぐらい、「バカじゃないの」「ちょっと緩いよね」と言われるぐらいの人のほうが、メンタル力が強いのです。
悪口に弱い人は大成しません。
必死に悪口を否定してまわったり、悪口を言う人に文句を言ったりします。
悪口をほうっておいて忘れられる人が、メンタル力のある人です。
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