『お家がどこでも畑になる！ 頑張らないカンタン水耕栽培』 （みかんぼーや／KADOKAWA）第7回【全7回】
水と液体肥料だけで植物を育てる水耕栽培。「土栽培に比べ失敗が少なく、成長が早い、農薬を使わない、管理しやすい、室内でもできる、といいことづくめです！」と話すのは、人気Youtuberのみかんぼーやさんです。画期的な水耕栽培方法を生み出し、収穫に大成功したのをきっかけにはじめた動画配信がSNSで話題になりました。著書『お家がどこでも畑になる！ 頑張らないカンタン水耕栽培』（KADOKAWA）には、水耕栽培の基本から、プラカップ、ペットボトル、バケツやタンクで野菜を栽培する方法など、水耕栽培による家庭菜園の魅力が詰まっています。今回はこの本の中から、水耕栽培を始めるなら知っておきたいことをご紹介します。
※本記事はみかんぼーや著の書籍「お家がどこでも畑になる！ 頑張らないカンタン水耕栽培」から一部抜粋・編集しました。
小ネギ
ヒガンバナ科ネギ属 ／ 多年草 ／ 中国原産
家庭にひとつあると便利な小ネギは生命力が強く、育てやすいので初心者にもおすすめです。室内栽培を利用すれば一年中栽培が可能です。
生育情報
発芽適温：15℃～25℃
室内栽培：◎
生育適温：15℃～25℃
好光性種子：半陰性植物
春まき◎
秋まき◎
発芽日数 ７～10日／収穫日数 約60日
小ネギは暑さにも寒さにも強いので種まき時期は、春と秋どちらにも適しています。寒さに
当たると花芽をつけますが、ネギボウズといってそれも食べることができます。春夏は室外の半日陰で、秋冬は室内窓際で育てれば一年中収穫し続けることができます。
11月17日 栽培 スタート
水で湿らせたスポンジに少し多めに種をまきます。小ネギは発芽に光が不要な嫌光性種子なのでバーミキュライトを少し厚めにかけるか、上からアルミホイルなどで遮光して発芽を待ちます。
11月23日 栽培 6日目
発芽して10センチほどに育ったら水から液体肥料に変更して生育します。1週間に1回全交換し、カップはアルミホイルで遮光しておきましょう。
12月25日 栽培 38日目
光量が足りない時や株数が多すぎるときはネギが細くなります。5株くらいを目安に育てていきましょう。ひょろっとしている時は日光が足りないかもしれません。
1月22日 栽培 66日目
全長約30センチに成長したので1回目の収穫です。バランスが悪くなったので苗を支えるために丸いフタをもう1つ重ねて使っています。
株元を5センチほど残してハサミでカットすれば切ったところからまたネギが伸びてきて数週間で同じように収穫ができます。少しずつ使えばいつでも新鮮な小ネギが食べ放題です。
薬味としてすぐに使えるので便利です。室内の場合は培地に白カビが発生することがありますので、陽当たりと風通しを良くして対策しておきましょう。殺虫剤のロハピを散布しておいても白カビの対策ができます。
【番外編】ペットボトルとプラグトレーを使って超収穫！
プラカップより大きいペットボトルを使えば小ネギをもっとたくさん収穫することができます。室内と室外で生育比較をしましたが、日光が強い室外のほうは茎が太く育ちました。
どちらも美味しかったです。
9月11日 栽培 スタート
プラグトレーにろ過ウールを入れて水で湿らせたら、種を10粒ほどまきます。バーミキュライトは使わず上からアルミホイルで遮光して発芽を待ちます。この方法ではお茶パックも不要です。
9月20日 栽培 9日目
発芽して草丈10センチくらいになったら水を液体肥料に変更し、ペットボトルもアルミホイ
ルで遮光しておきます。ハイドロボールを少し入れて倒れないように安定させます。
11月13日 栽培 63日目
約2ヶ月で食べきれないほどの小ネギが収穫できました。株元を5センチくらい残しておけば約1ヶ月でまた小ネギが生えてきます。
栽培のコツは根を綺麗に保つことです。液体肥料は1週間に1回全交換して汚れないようにします。ペットボトルのキャップから排水できるので便利です。
