
『お家がどこでも畑になる! 頑張らないカンタン水耕栽培』 (みかんぼーや/KADOKAWA)第1回【全7回】
水と液体肥料だけで植物を育てる水耕栽培。「土栽培に比べ失敗が少なく、成長が早い、農薬を使わない、管理しやすい、室内でもできる、といいことづくめです!」と話すのは、人気Youtuberのみかんぼーやさんです。画期的な水耕栽培方法を生み出し、収穫に大成功したのをきっかけにはじめた動画配信がSNSで話題になりました。著書『お家がどこでも畑になる! 頑張らないカンタン水耕栽培』(KADOKAWA)には、水耕栽培の基本から、プラカップ、ペットボトル、バケツやタンクで野菜を栽培する方法など、水耕栽培による家庭菜園の魅力が詰まっています。今回はこの本の中から、水耕栽培を始めるなら知っておきたいことをご紹介します。
※本記事はみかんぼーや著の書籍「お家がどこでも畑になる! 頑張らないカンタン水耕栽培」から一部抜粋・編集しました。
水耕栽培ってなに?
土を使わず液体肥料のみで植物を育てることを水耕栽培といいます。
栄養を土からではなく、養液で補うのでクリーンで場所を選ばずに野菜を作ることができます。

根菜類に限っては、土の代わりとなる素材(培地)と液体肥料で水耕栽培ができ、小さな容器でもしっかり育ちます。
水耕栽培のメリット
1 省スペースでも育てられる!
液体肥料だけで育てるので小さな容器でも立派な野菜を育てることができます。
2 成長が早い
環境にもよりますが土栽培よりも生育が早い傾向にあります。
実際に水耕栽培で育てたきゅうりは通常の生育期間よりも早く収穫することができました。
3 土を使わない
重い土を買ってくることも、土の捨て場に困るということもありません。
土由来の生育不良もなく、簡単に野菜作りができます。
4 室内でも育てられる
室内で育てれば害虫被害も少なくなり、寒い時期でも育てられます。
5 成功しやすい
液体肥料は土と違って誰でも同じように作ることができますので、育てる人によって差が出にくく、成功しやすいです。
6 味が美味しい
これは個人的な感想ですが、通常の土栽培よりも甘く、柔らかい野菜ができます。
水耕栽培の基本的な構造
液体肥料を容器に貯めて、そこで根を伸ばして生育します。
水耕栽培のイメージ

上が植物の育つスペース。下が土の代わりに液体肥料で根を育てるスペース。
液体肥料をたくさん貯められれば、大きな植物を育てることができます。
プラカップ/ペットボトル/バケツ/ポリタンク

通常であれば土の下に根をはり、土の上に植物が育ちますが、土の代わりに液体肥料で育てるのが水耕栽培です。
そのため、液体肥料を貯めるタンクの部分で根を育て、その上で植物が育つ二重構造になっています。
液体肥料を貯めるタンクが大きくなれば多くの栄養を与えられ、根も広く成長できるので植物もよく育ちます。
野菜の特性や栽培スペースに応じて、いろんなサイズの容器を使った育て方を紹介しています。








