休日を有意義に過ごすと、仕事が効率化できるって知ってますか?大富豪を相手に執事サービスを提供してきた新井直之さんが言うには、世界の成功者たちは休み方が全く違うそうです。そこで、新井さんの著書『超一流、二流、三流の休み方』(あさ出版)から、成功者たちが実践する「疲れないためのコツ」を連載形式でお届け。休み方を見直せば、人生を底上げできるかもしれません。
旅行
三流 行き当たりばったり
二流 予定をギチギチに詰め込む
超一流 隣町に行く感覚でフラッと
長期休暇ともなれば旅行に行く人は多いでしょう。
日頃の疲れを取り、気持ちをリフレッシュするためにも「非日常」が味わえる旅行は、休暇の楽しみの1つでもあります。
ですが、せっかくの旅行も向き合い方を誤ると、単に疲れて帰ってくるだけのものになってしまうのです。
よくある失敗が行き当たりばったりの旅行です。
旅行を計画するとき、たいていの人は数カ月前から日程と行き先を決めて備えます。ですが、日程と行き先を決めた後は、大半の人が現地で具体的に何をするか考えず、観光地をあちこち訪れ、その日の夜にはヘトヘトになってしまうというのがオチです。
本人は事前に計画しているつもりでも、傍から見れば無計画も同然。これでは旅行による休息の効果は少なく、むしろ疲れを蓄えてしまうだけ。残念ですが、三流の旅行といえます。
なかには「日程と行き先を決めたなら、どの観光地を訪れるか、どんな料理を食べるか、あらかじめ計画を立てておけばいいじゃないか」としたり顔で言う人もいます。しかし、こうした人は予定を詰め込むだけ詰め込み、ギチギチに組んだスケジュールを消化することだけで手いっぱいになりがちです。
帰ってきてドッと疲れたということも少なくありません。計画を立てるのは褒められても、結果、疲れてしまっては旅行の効果は半減してしまいます。これでは二流の旅行です。
では、超一流は二流・三流と何が違うのでしょうか。超一流は、二流や三流にありがちな旅行への格別な期待を抱きません。まるで隣町にでも行くように出かけるのです。
実際、私のお客様である超一流の方々は、思い立ったらフラッと海外に飛び出し、綿密な予定も立てず自由気ままに旅をします。
ある方は「サムゲタンが食べたい」と思ったら、それだけを目的にフラッとソウルまで飛びます。
サムゲタンを食べることだけが目的なので、ほかにアレコレ期待しすぎることはありません。期待値が高くないぶん、現地で遭遇した思わぬ出来事に予想外の感動を覚えます。観光ガイドに載っていないレストランにたまたま入ってみたら驚くほど美味しかった、お店の人も優しかったなどと、満足感を得て帰国します。過度な期待をしないぶん、肩に力が入り過ぎず、いつもと変わらぬ感覚で旅行を楽しみ、気持ちをリフレッシュできるのです。
最近では、LCC(格安航空会社)があり、安い料金でフラッと海外や沖縄、北海道などへ出かけることができます。LCCを使いこなせば、たとえば大阪出張の翌日に関西空港から韓国や台湾に出かけることも簡単です。
せっかく旅行に行くのであれば、特段気合いを入れることなく、気軽に実行できるのではないでしょうか。
――期待し過ぎない旅行は楽しめる
休み方や体調管理方法など、46の項目で大富豪と呼ばれる人生の成功者と二流、三流を比較検証しています