人の目が気になる・・・カウンセラーが教える「自信がある人・ない人の違い」

いろいろと気にしすぎていつも失敗ばかり...意外と多くの人が持つこの悩み、実は「自意識」が原因なんです!臨床件数約8万件の有名カウンセラー・大嶋信頼さんの著書『「気にしすぎてうまくいかない」がなくなる本』(あさ出版)から、過剰な自意識を抑え、人生をラクにしてくれる「無意識」の使い方を連載形式で紹介します。

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意識しているのは「人の目」

「何であの人はあんなに自信を持ってやっているのに自分はこんなに自信がないんだろう?」。私はよくこんなことを考えます。通勤の電車に乗っていても「みんなは自信がありそうなのに、自分はこんなに自信がなくて人目を気にしてビクビクしちゃっている」と思って情けなくなってしまうのです。

昔から「どうしてこんなに自分には自信がないのだろう?」というのが私の悩みでした。

「自信がある人と自分はどこが違っているのだろう?」と一生懸命考え、態度だけでも、と「自信のあるように」振る舞ったこともあるのですが、長続きしませんでした。しかし、無意識に目を向けるようになってから、「もしかしたら、意識的な人ほど自信がなくて、無意識で生きられる人ほど自信にあふれているのかもしれない」と思ったのです。

では、私に自信をなくさせている「意識」って何か、という話になりますが、その時、私は自分が意識しているのは実は「人の目だった」という単純なことに気が付きました。つまり、「人が私のことをどう思っているのか?」とか「相手から私はどのように見られているのか?」ということを意識すればするほど、「自信がない」となるわけです。

意識的な私は、確かに電車に乗っていても、仕事をしていても「周りの人が自分のことをどう思うのか?」ということばかり考えてしまい、その意識の中でどんどん自信がなくなっていきました。そして、自信がなくなったまま仕事をしていると「ほら、やっぱり失敗した」と自信を奪われる出来事が次から次へと起き、わずかに残っていた自信までも奪われてしまっていたのです。

普段目を向けないところに無意識は隠れている?

ここで面白いのが「だったら人目を意識しないようにしたらいい」と思うと、「余計に気になる~」となって、ますます意識が働き、自信を失っていくということです。

自分に自信がある人を観察していると、確かに人の目はあまり気にしていないようです。しかし、それは意識して気にしていないわけではありません。

どうやら、よく観察してみると、自信がある人は、普通の人が意識していないところに目を向けているようなのです。

例えば、仕事をしている時に、普通に会社に勤めている人だったら「営業成績」や「上司や同僚からどう思われるか」を意識しますが、その職場で自信に満ち満ちている人は、「この電話のとり方がかっこいい!」とか「人の話を聞く時の姿勢が美しい!」などという感じで「ほかの人が意識していないところに注目している」ことがわかりました。

私も職場で自信のある人の真似をしてみようと、他の人が意識しないところに注目を向けた時に、妙な自信に満たされ、「仕事ができるかも」と営業成績が不思議と上がっていったことを覚えています。

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4章にわたり、人間関係や仕事などテーマごとに悩みを解決できる「無意識」の使い方が解説されています

 

大嶋信頼(おおしま・のぶより)

心理カウンセラー。株式会社インサイト・カウンセリング代表取締役。カウンセリング歴25年、臨床件数8万件以上。米国・私立アズベリー大学心理学部心理学科卒。短期療法であるFAP療法(Free from Anxiety Program)を開発し、トラウマのみならず多くの症例を治療している。ベストセラーの『「いつも誰かに振り回される」が一瞬で変わる方法』(すばる舎)他、著書多数。

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『「気にしすぎてうまくいかない」がなくなる本』

(大嶋信頼/あさ出版)

フジテレビ「ノンストップ!」で紹介された話題の本。「周りの目を気にしてしまう」「知らない人と話すのが得意じゃない」、悩み多きあなたの人生をラクにする超簡単な認識法を、約8万件の臨床件数を誇る人気カウンセラーが伝授。

※この記事は『「気にしすぎてうまくいかない」がなくなる本』(大嶋信頼/あさ出版)からの抜粋です。
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