1人分の食事を用意するのは、おっくうなもの。ついお菓子などで済ませてしまうこともありますね。そんなときにおすすめな料理法が、名付けて「マグカップクッキング」。電子レンジ調理の第1人者・村上祥子さんにおいしく作るコツを教えてもらいました。
材料と調味料をカップに入れてレンジでチン!
「マグカップクッキング」に使うのは、マグカップと電子レンジだけ。鍋やフライパンを洗う手間もいりません。テレビで紹介したところ、評判になりました。
切った材料と調味料を入れて電子レンジでチンするだけで、1食分のたんぱく質を確保することができます。私は、肉じゃが、魚の煮付け、カレー、なんでもマグカップで作ってしまいます。
マグカップ料理には、次のようなメリットがあります。
1 料理の技がいらない
2 短時間で調理できる
3 火を使わないので安全
4 食材の栄養を逃さない
5 洗い物が少なくなる
そして、マグカップの柄の部分は熱くならないため、加熱後に指で持って取り出しやすいのも、おすすめの理由です。
よく、「マグカップの厚さや素材で加熱時間は違いますか?」と聞かれますが、関係ありません。どんなカップでも、同じ時間でできます。汁気のある料理の場合は、噴きこぼれるので大きめのカップを使います。
噴きこぼれたときに後始末がラクだということもありますが、マグカップクッキングでは受け皿を1枚敷いてください。最近のレンジはターンテーブルありとなしの2種です。
ターンテーブルありは上方横から電磁波が出るので、上火が強め、ターンテーブルなしは底面の下にモーターが設置されているので、下火が強め。どちらのタイプでも受け皿が1枚あると、加熱ムラが防げます。
作ってみましょう!
500mlマグカップで「ポークカレー」
材料(1人分)
野菜(玉ねぎ、にんじん、じゃがいもなど合わせて) ...100g
豚薄切り肉...50g
水...150ml
カレールー...1皿分
ご飯...1人分
作り方
1. マグカップに水を入れ、一口大に切った野菜と肉を入れてカレールーを刻んでのせる。
2. ふんわりラップをし、噴きこぼれたときのために受け皿を敷き、電子レンジ600Wで8分加熱する。
3. 取り出して軽く混ぜ、ルーのとろみを均一にして、皿に盛ったご飯にかける。
撮影/江口 拓