ほんのひと時でも、育児を忘れて楽しむ時間が大切
──ここからは、おふたりが若さと輝きを保っている秘訣をお伺いしたいと思います。武内さんはふたりのお子さんがいますが、ライブに向けて練習時間を作るのも大変では?
武内:いまのところ、子どもが学校や幼稚園に行っている間にリハができるよう調整してもらっています。ただ、長時間のリハは難しいので、今後は近所のママ友に助けてもらったり、主人の仕事が休みの日をリハにあてたり、幼稚園の預かり保育に頼ったりすることになるでしょうね。親戚が周りにいないので、工夫をしながらやっていくと思います。
──今回、30周年に向けて活動するようになってから、武内さん自身の気持ちに変化はありますか?
武内:いまもタレント活動はしていますが、育児がメインですし、人前に出ることからしばらく離れていて。気づかないうちに、ただの子育ておばちゃんになっていました(笑)。
普段は幼稚園の送り迎えとスーパー、公園くらいしか行かないので、行動範囲が家の周りだけなんですね。だから、こうやって電車に乗って、都心に出てくるだけでも別世界。そもそも電車に乗ることがないし、たまに乗っても子どもたちを連れていると乗り換えで走ることもできません。こんなに身軽に動けるだけでも新鮮やし、スイッチが入るというか、だんだん働いていた頃の自分を思い出すんですよね。まあ、リハが終わったらまた慌てて帰るんですけど(笑)。
でも、電車に乗っている時間で切り替えられますし、一時ですけど子育てや家事の大変さを忘れられる。そういう時間がすごく楽しいし、充実しています。
──中野さんは美容に関する活動をされていますが、40~50代の方に向けてアドバイスはありますか?
中野:美容は、日々の積み重ねです。でも、仕事や家事で忙しいと、自分に手をかける余裕がなくなりますよね。そういう時は、例えば化粧水をいつもよりたっぷりつけるだけでも、肌のうるおいが全然変わります。高いものでなく、普段使いの化粧水でも量を増やすだけで十分です。
あとは、私の場合、髪の毛をドライヤーで乾かす時間を有効活用して、ゴムバンドを足首につけてヒップアップのエクササイズをしています。「やらなきゃ!」と思うと大変ですけど、生活の中に取り込んで習慣化すれば、それほど苦にはならないんですよね。
武内:私、髪の毛は乾かさない(笑)! 美容に関しては、コミが100だとしたら私は0だよね。
中野:でも、小さいお子さんがいても、何かしながらパックはできるじゃない? そうやって少しでも自分に手をかけると、肌は絶対変わるんですよ。変化を実感すると、テンションも上がるし、気持ちも前向きになれるはず。特にコロナ禍になり、不安や悩み事がありメイクをする機会も減って、自分に手をかけなくなっていることに気づいて、お手入れをし始めた時に、美容には気持ちを明るくする効果もあるんだなと実感しました。別にエステに行かなくてもいいし、保湿だけでいい。できればお化粧しなくても日焼け止めだけでも1年中つけてもらえたら。