ファンから募集した懐かしいフレーズを散りばめ、新曲を制作
──30周年ライブは、メンバーによるセルフプロデュースだそうです。新曲も、メンバーの古谷さんが作曲されたそうですね。
中野：新曲『ナツカ セツナ』は、ファンの方から募集した懐かしくて切ないワードを歌詞に散りばめ、古谷が作詞作曲しました。送られてきたワードも胸がキュンとするものばかりで、「みんな、実は作詞家なの？」と思ったほど。ファンの皆さんと一緒に作り上げた曲なので、ぜひ聴いていただきたいです。私は初めて聴いた時、号泣しました（笑）。
武内：昭和の懐かしいワードが沁みるんですよね、私たち世代には。
中野：「缶ジュース」とか「レンタルビデオ」とかね。
武内：青春を懐かしむ、キュンとする曲です。OPDでは元気で明るい楽曲を歌ってきましたが、当時とは曲調もまったく違います。30年という年月を経たから歌える曲ですね。
──ライブでは、かつての曲も披露されますよね。いま、あらためて当時の映像を観ると、振付も激しいですが......。
武内：最初はあんまり踊らへんつもりだったんですよ。「みんな家庭も仕事もあって忙しいし、そんなに練習できひんからそこまでは無理やで」って話していたんですけど、気づいたらめっちゃ踊ってる（笑）。体力的にもしんどいし、もう一度振付を覚え直すので記憶力との戦いでもあります。
中野：ハードな振付はちょっと簡単にしてみたり、ちょっとした工夫をしつつ頑張っていますね。
武内：歌も大変なんですよ。10～20代で歌ってた曲なので、なにしろキーが高い。もう必死です。
中野：原曲のキーを下げずに、そのまま歌わせていただきます。それプラス、ダンスがあるので本当に大変ですね。
武内：1回の練習は大体4時間くらいなので、終わる頃にはもうグッタリ。手を抜けるところは抜いて、30年目の私たちにできることをやろうかな、と。
──では、ライブに向けて意気込みをお聞かせください。
武内：皆さんが予想しているより、歌いますし踊ります。しかも、皆さんにも楽しく懐かしい気持ちになってもらえるようなライブを考えているので、ぜひ遊びに来てください。
中野：私たちもアラフィフですから、歌って踊る機会はなかなかありません。昔とは体力も違いますが、できることを全力で頑張りたいと思っています。観に来てくださるお客様も私たちと一緒に年齢を重ねていると思うので、私たちの頑張りを見て少しでも元気をもらっていただけたらうれしいです。
武内：同世代のママにも観てほしいよね。私は子育てに追われて、とにかく毎日ヘトヘト。それでも、「ちょっと生活から離れて何かするとこんなに楽しいんだよ」という姿をお見せできたら。50歳のおばはんが30年前の曲を歌って踊るので、「あぁ、武内さん、頑張っているな」と思ってもらえたらうれしいです（笑）。
