女三代の恋がどう展開していくのか
──夫を亡くし、「恋をする」と宣言したノブ子さんは犬をつれて散歩に出かけます。実際、犬の散歩によって人間関係も広がるのではないかと思いますが、柴門先生はいかがでしたか?
柴門:犬を飼ったメリットのひとつは、犬を通じていろいろな人と知り合えたことです。いわゆる"犬友"ですよね。犬の散歩を通して知り合うので、本名も知らなければ職業も年齢もわかりません。数年経って、ようやく「え、そういう苗字だったんですね」ってびっくりすることも(笑)。面白い関係性ですよね。
──自然とコミュニティができていくのでしょうか。
柴門:散歩しながら挨拶して、「よく会いますね」って。散歩する時間やコースは大体決まっているので、よく会う方とは毎朝のように顔を合わせるんです。特に同じ犬種、同じくらいの年齢の犬を飼っている方とは、言葉を交わしやすいですね。
──そこから、恋に発展することもありそうです。
柴門:ただ、朝から犬の散歩をするのは主婦かお年寄りばかり(笑)。コロナ禍を経て男性も増えましたが、ビジネスパーソンっぽい方はなかなかいません。意外と多いのが植木屋さん。あとは自由業か、50代後半で早めにリタイアした方が多いですね。
──道子さんたち一家が飼っているポメラニアンのポポちゃんは、モデルさんがいるのだとか。
柴門:ポメラニアンを飼っている犬友さんに、「写真を撮らせて」とお願いして、その写真を見ながら描きました。ポメラニアンは、コーギーと並んで好きな犬種なんです。
──このマンガの見どころを教えてください。
柴門:まさにタイトル通りのお話です(笑)。女三代の恋がどう展開していくか、楽しみにしてください。三世代を描いているので、誰かしらに共感していただけたらうれしいです。