1人の時間も好きだけど...内向的・HSPな作者流「友達の作り方」/私は私を幸せにする方法を知ってるんだ

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友達について

人間関係の質は、人生の豊かさを左右すると思います。

最近になって、私は友達という関係を作る時に、2つの要素が必要なことがわかりました。
・共通点がある
・強制的に一緒にいる場所や時間がある(学校など)

共通点がある人はたくさんいるのに、なかなか仲が深められない。

それは、私が人に近づく時に尻込みしてしまうからだと思います。

会った時から運命みたいに気が合って、自然にどんどん関係が深まっていく、みたいな関係が理想ではあるのですが、人と人の関係はそう簡単にはいかないようです。

どれだけ最初から気が合うと感じたとしても、1つメッセージを送れば、あの表現ははまずかったかなとか、もしかして嫌な気持ちにさせちゃったかなとか、あれこれ気を揉んで距離をとってしまうのが私。

嫌われるのが怖くてなかなか近づけないのです。

それでもある程度強制的に一緒にいる場所(学校など)があれば、顔を見たり休み時間にちょっとだけ会話したりというコミュニケーションが生まれるので、離れそうな距離を埋めることができます。

ただ、大人になるとその場所が減ってしまうような気がします。

強制的に会う環境がない場合、コミュニケーションのハードルが高くなり、「相手は今忙しいかも...用があるわけじゃないのに連絡するのは迷惑かな」とかって考えちゃうものです。双方に「話したい!仲良くなりたい!」という気持ちがあり、そしてそれが見えないと、関係を育てること自体が難しくなってしまうのかもしれません。

そして、難しいからこそ、努力しなければと思うのです。

1人は好きだけど、孤独が好きなわけではない。人間関係をもっと深めたい、楽しみたいという欲求もあるのです。

努力と言うと何か大変なことをするように聞こえますが、するのはシンプルに「素直になること」。

考えすぎて何も言えなくなることが多い私ですが、一周回って素直な気持ちを伝える方が、関係が上手くいくことが多いことに最近気がつきました。

「あなたと話したい」「もっとあなたのこと知りたい」「私のことを聞いてほしい」「あなたのこういうところが好き」「こういうときにこう思う」など。

自分の素直な心の内を見せることには、「否定されるんじゃないか」という恐怖心を伴います。

でも、これは私の経験談ですが、自分が心の内を見せることによって、相手も隠し持っていた部分を少し見せてくれたりして、そんなときに心の距離がグッと縮まる気がするのです。

また、SNSは友達との出会いにおすすめです。

SNSを使って人と繋がりたい場合、大事なのは自分も発信すること。

好きなこと、苦手なこと、考えてること、なんでも大丈夫です。

そして時々勇気を出して自分からフォローしてみたり、コメントしてみたり。

私には外向的な友達と、内向的な友達が半々くらいいます。

外向的な友達はいつも向こうから私に話しかけてくれたり、誘ってくれたり、話を盛り上げてくれたりするので、本当に感謝しています(お店でサラッと注文してくれるし...)。新しいところへ行く時、新しい人に出会う時にも、私の前を進み道を広げてくれるのです。

その代わり、私は私で、条件の中で最適な旅行プランを考えたり、美味しいご飯屋さんを事前に念入りに調べたいと思います。

もし友達が何かに悩んでいるときは、とことん一緒に考えたいし、解決策を探します。

内向的やHSPな友達とは、お互いに連絡が1年途絶えても、あまり気にせずいられます。

1人になる時間の大切さを知っているからです。遊びに行く時も夜ではなく昼(エネルギーがあるうち)に家でのんびりしたり、公園で散歩しながら話をしたりすることが多いです。

お互いに、刺激的な場所よりも静かな場所を好むので、心地よい時間が過ごせるのでしょう。

基本的に電話はせず、テキストでのコミュニケーションです(長文になりがち)。

なにより、お互い似ているから、「共感」という決して1人では生むことのできない感情を生むことができます。

共感は、事実は何も変わらなくとも、なぜか気持ちがふわっと軽くなる、そんな不思議なパワーがある感情だと思います。

人生の中で、人との出会いはサラサラと川のように流れていきます。

だから、自分の中で繋ぎ止めたい!これからも一緒にいたい!と思った人には、自分から手を伸ばす勇気も必要なのでしょう。

一朝一夕で作れるものではない、心で繋がれるような関係を、一つ一つじっくりと育てていきたいです。


 
※この記事は『私は私を幸せにする方法を知ってるんだ』(ここみ/KADOKAWA)からの抜粋です。
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