マルハニチロ株式会社は、魚肉ソーセージ「DHA入りリサーラソーセージ」シリーズより、「DHA入りリサーラソーセージ ω(オメガ)」を2024年2月1日に全国で新発売しました。同商品はDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)を豊富に含み、それらを関与成分とし、心血管疾患に対するリスク低減効果の可能性がある「疾病リスク低減トクホ」として日本で初めて許可を取得した魚肉ソーセージです。
「疾病リスク低減トクホ」とは、関与成分の疾病リスク低減効果が医学的・栄養学的に確立されている場合に限り、「特定保健用食品(疾病リスク低減表示)」として消費者庁から許可される食品。これまで、国が表示可能と示した「疾病リスク低減トクホ」は「カルシウムと骨粗しょう症」の許可にとどまっていたため、心血管疾患のリスクに備える特定保健用食品の発売は日本初となります。
1本で1日の約半量のDHA・EPAが摂れる"パワーおやつ"
DHAは、魚に多く含まれる不飽和脂肪酸の一種で、体内でほとんど作られず、食品から直接摂取しなければならないために必須脂肪酸と呼ばれています。DHA等のω3系脂肪酸の1日の摂取量の目安は1.6~2.2グラム。イワシやサバなどの青魚や、まぐろ、かつお、ウナギ、サケなどにも豊富に含まれており、脂ののった魚を1週間に3回程度食べるのが望ましいと言われています。
「DHA入りリサーラソーセージω」に含まれるDHAは、まぐろやかつおから採油し、長年培われてきたマルハニチロの精製、脱色、脱臭技術によって生産された、安心で高品質なDHAを使用。1本あたりDHA850ミリグラム、EPA200ミリグラムを配合し、1本で、DHA・EPAを含むオメガ3系脂肪酸の1日当たり摂取量の約半量を摂ることができます。また、小腹がすいたときや、運動後にたんぱく質を摂取する場合も、魚肉ソーセージは手軽で便利。常温で携帯でき、手軽においしく魚のたんぱく質が摂取できる"パワーおやつ"として活用できます。
日本で難しいとされていた食品パッケージの疾病名記載。行政や循環器系専門医と何度もやりとり
長年にわたり DHA の研究に携わるマルハニチロ中央研究所の玉井忠和さんは、「これまで、日本では食品のパッケージに疾病名を入れることは難しいと言われていましたが、日本の食においてお茶の健康価値が定着したように、魚食の良さも知ってほしいという思いから、1990年頃からこの取り組みに挑戦したいと考えていました」と開発にいたる経緯を説明。
続けて、「初代のリサーラは2005年から血清中性脂肪を低減させると表示していますが、『DHA入りリサーラソーセージω』が心血管疾患のリスク低減トクホと認められたのは2023年10月でした。心臓や血管に起こる心筋梗塞や狭心症などの病気の総称である心血管疾患という、広い病気をカバーした疾病名のため、やりとりは行政だけでなく、循環器系の専門医なども交え何度もやりとりを行い、申請書を出してから約2年後に、ようやく許可にこぎつけました」と苦労を振り返ります。
これまで、疾病リスク低減表示が認められ、商品化されている関与成分は「カルシウム」のみ。今回、「疾病リスク低減トクホ」として新たに許可された「DHA入りリサーラソーセージω」は、カルシウムなどのように、あらかじめ基準が定められている関与成分ではなく、日本で初めて"個別に有効性・安全性を消費者庁が審査した"商品です。
毎日手軽に「魚」が若さと長寿の秘訣!DHA・EPAは心血管疾患になるリスクを低減する可能性がある
心血管疾患は主に狭心症や心筋梗塞を指す虚血性心疾患で、日本の心血管疾患による死亡者数は増加傾向にあります。心疾患の患者数は305.5万人、同様の血管関連である脳血管疾患患者は174.2万人。これらを合わせた心血管疾患患者数は479.7万人となり、日本人の死因の2位といわれています(※)。
心血管疾患の原因のひとつとして、血管が硬くなり弾性を失った状態が考えられますが、DHA・EPAには血管の弾力性を高めるなどの効果があることから、心血管疾患になるリスクを低減する可能性があると言われています。普通の魚肉ソーセージと比較して、「DHA入りリサーラソーセージω」には多くのDHA・EPAが含まれています。子どもから働き盛りの成人、高齢者まで、そのままおやつやおつまみとして食べたり、スープやみそ汁、シチュー、パスタや炒め物などの調理に活用したりと幅広く楽しめます。
※厚生労働省、令和4年(2022)、人口動態統計(確定数)の概況を基にマルハニチロにて作成。