積極的に摂りたい野菜として高確率で挙げられる「玉ねぎ」。常温で長期保存でき、年中比較的価格も安定していて、常備している家庭も多いですよね。また、玉ねぎには抗酸化作用のあるポリフェノールの一種・ケルセチンや、腸内環境の改善に繋がるオリゴ糖、食物繊維など、体を内側から綺麗にする成分が豊富に含まれています。でも、意外と「玉ねぎを主役にしたおかず」を作ることは少ないのでは......?
『3分クッキング』3月号の巻頭特集は、「主役になる!玉ねぎたっぷりおかず32」。普段は脇役になりがちな玉ねぎをたっぷり使って作る、玉ねぎを主役にしたおかずが多数紹介されています。その中でも特に気になったのが、「焼き玉ねぎの牛肉キムチのっけ」。玉ねぎを刻んで一緒に炒めるのではなく、別で焼き色をつけて盛りつけ、その上に別の具材をトッピングという形で載せた一品です。これなら見栄えもよくなるし、より玉ねぎのみずみずしさや甘さを感じられそう......! 気になったので、早速作ってみることにした。
キムチの酸味がアクセント
「焼き玉ねぎの牛肉キムチのっけ」
材料(2人分)
玉ねぎ.......................................1個(200g)
牛肉(切り落とし) ........................120g
白菜キムチ.................................100g
しょうゆ、砂糖...........................各大さじ1/2
万能ねぎの小口切り、炒り白ごま...各適量
- ごま油
作り方
1 玉ねぎは上下を少し切り落とし、4等分の輪切りにする。キムチは1㎝大に刻む。
2 フライパンにごま油小さじ1を熱し、玉ねぎを並べる。3分焼いて返し、ふたをして弱火で5分ほど蒸し焼きにして器に盛る。
3 2のフライパンにごま油小さじ1を足して熱し、牛肉を炒める。肉の色が変わったら、キムチ、しょうゆ、砂糖を加えて炒め合わせ、万能ねぎ、ごまとともに2にのせる。
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甘辛く炒めた白菜と牛肉のしっかり味と、玉ねぎのみずみずしさが絶妙なバランス! キムチを刻んでから加えることで、程よくシャキシャキ感がありつつ、玉ねぎの持つ甘さや食感を邪魔しない脇役に徹してくれます。上に盛ることで高さも出るため、一緒に炒めるより特別感が感じられるのも嬉しいポイントです。たまには玉ねぎを主役におかずを組み立てて、この爽やかな甘みと食感を存分に味わってみてはいかがでしょうか。
調理・文/月乃雫