重機もトラクターも乗りこなす!80代ひろちゃんが教える、まずやってみる人生の楽しさ

『今日も明日も新しいことに挑戦! 80代、ご機嫌に生きる人生の耕し方』 (ひろちゃん農園/KADOKAWA)第7回【全7回】

「失敗するのが楽しい」と話すのは、我流の農作業を配信するYouTubeチャンネルで人気者となった、「ひろちゃん農園」のひろちゃん。80代にして体は元気、心はさらに豊か。彼女のモットーは、「人ができることは、自分もできる」。「もう年だから」「失敗したら恥ずかしい」とブレーキをかけてしまいがちですが、ひろちゃんにとっては失敗さえも、人生を彩る大切な「遊び」なのです。そんな彼女の清々しい生き方のヒントが詰まった書籍が『今日も明日も新しいことに挑戦! 80代、ご機嫌に生きる人生の耕し方』(KADOKAWA)です。今回はこの本の中から、力強くも温かい、ひろちゃんのメッセージをお届けします。

※本記事はひろちゃん農園 (著)による書籍『今日も明日も新しいことに挑戦! 80代、ご機嫌に生きる人生の耕し方』から一部抜粋・編集しました。

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人ができることは、自分もできる

こんなに夢中になっている畑しごとですが、近所に住んでいる3人の息子も孫たちも、誰も興味がありません。

何を育てるかなどの相談はせず、自分でコツコツと土を耕し、種をまき、肥料を作り、雑草を抜き、病気や虫対策をしてきました。生長した野菜の支柱を立てるときや作業する屋根付きのスペースを作るとき、長男に手伝ってもらうことはありますし、YouTubeの撮影中に一緒に収穫することもありますが、基本的には私のペースで自由にやってます。

畑の土が畑より低い横の田んぼに流れ落ちるのを防ぐため、畑と田んぼの間を流れる水路の法面に擁壁を作るのも自分で計画を立てて実行しました。専門の業者の方に頼んだら、1000万円ぐらいかかると言うんでね、それなら自分でやろうかなと、畑しごとの合間にブロックを積み上げました。プロの人のようにきちっと図面を引いてというもんではありません。自分が良かったらええがよ、と思って自分なりにやりました。

屋根付きのスペースも、自家製です。育苗や籾殻燻炭を作る作業など突然の雨を避けるには屋根が必要やなと思うて、廃材などで柱を立てて屋根を付けました。コンクリートは、生コン業者さんにお願いして流し込んでもらいましたが、コテで均していくのは長男と2人でやりました。

廃材の柱は適当に打ち込んだから、長男が「柱同士がきれいな直線上になってないき、帳尻合わせるのに苦労したわ」と言いながら、木の板を付けて調整してくれました。雨がしのげる屋根を付けて、作業できたらええがや、と私は思うちゅうけど、人によってこだわるところが違うんやね(笑)。

畑で着いちゅう(着ている)エプロンは、下に着るファン付き作業着の風が通りやすいように自分で穴を丸くカットして仕立て直したものやし、マルチ(畑の畝を覆う資材。シート状で、雑草を生えにくくする、病気から作物を守るなどの効果が期待できる)に穴を開ける穴開けカッターは100円ショップで購入したものを改良しました。自分が使いやすいようにするためには、どうやったらええがやろ?と考えるのは、私の性分です。

私がバックホー(油圧式ショベル)やトラクターを乗りこなすYouTube動画を見た視聴者さんから、「すごい!」「かっこいい!」「操作が上手で素晴らしい」などとコメントをいただきますが、これも「土を柔らかくしたい」「野菜を育てるためには開墾が大事や」と思ったまでです。

畑で野菜作って、コンクリート打って、といろいろしているので、「何でも屋さんやね」と言われるけど、自分で何でもできるのは楽しいです。息子たちも私の「やりたい病」を理解してくれちゅうき、手伝ってくれるけど、私の言う通りにしてくれるんでしょう(笑)。

「パワフルですね」と言われますが、やりたいことがあったら、成し遂げるためにまっしぐら、やるしかない!小さいときからそういう考え方で、何もしないうちからあきらめるということはありませんでした。ちょっと難しいかなということでも、「どうせ、できんやろ」「私なんか」と口にしたことがありません。

それよりも「人ができることは、自分もできる」、そう思うて、勉強にも仕事にも家のことにも取り組んできた人生です。誰でも、最初はやったことないがやき、できるようにしたらいいと思って挑戦してきました。できるようになったら嬉しいし、可能性も広がると思います。

畑は、私にとって、「人ができることは、自分もできる」ことを実証する研究と実験の場。栽培したことのない野菜や果物はたくさんあるき、ワクワクが止まりません。うまいことできるようになるために、これからも成功や失敗を重ねていくつもりです。1回失敗したぐらいでは落ち込まんし、「もう、やめる」とはなりません。やりたいことやから、やり続けるだけです。

 
※本記事はひろちゃん農園 (著)による書籍『今日も明日も新しいことに挑戦! 80代、ご機嫌に生きる人生の耕し方』から一部抜粋・編集しました。
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