加熱しても栄養価が減少しない、優れた食品である「卵」。管理栄養士で料理研究家の村上祥子さんも「毎朝心がけて食べている」といいます。そこで、村上さんに、卵の新常識や、冷蔵庫に常備してすぐ食べられる活用法をお聞きしました。今回は「煮卵の作り方」について教えていただきました。
麺つゆを使って手軽にできます。世界一おいしい煮卵の作り方
煮卵1個分77kcal/塩分0.8g
材料(10個分)
卵...10個
麺つゆ(2倍濃縮)...300ml
作り方
【半熟卵を作る】
① ボウルに水1.5Lと氷500g(いずれも分量外)を入れて冷水を用意する。
② 鍋に水1.5L(分量外)を入れて沸騰したら、お玉などで冷蔵庫から出したばかりの卵を1個ずつ加える。ふつふつ煮立つ程度の中火で6分加熱し、火を止める。
③ ①の氷水に網じゃくしで卵を移し、3分浸す。
3分氷水に浸けると殻がむきやすい。
《ゆで時間の目安》
- 黄身がトロトロに仕上げたいとき...6分加熱
- もう少し固めに仕上げたいとき...7分加熱
- 固ゆでに仕上げたいとき...12分加熱
【殻をむく】
④ 平らな硬い場所で卵の天地をコンコンと打ちつける。
⑤ 横にしてゴロゴロと側面を転がして卵全体にヒビを入れる。
全体にヒビを入れるとすぐむける。
⑥ 氷水の中で殻をむく。
【漬ける】
⑦ ふた付きの容器に麺つゆを注ぎ、⑥の卵を加える。
⑧ キッチンペーパー1枚をかぶせる。ふたをして冷蔵庫に入れる。
⑨ 4時間このまま漬けたら汁から引き上げ、ふた付き容器に移して冷蔵する。
漬けたままにすると黄身が固くなる。
●冷蔵で1週間保存可能。
●漬け汁は3回まで使える。最後は煮物などの調味料に使うと良い。
●卵5個で作る場合は、麺つゆは150ml。熱湯と水の量は各1L。
取材・文/石井美佐 撮影/スタジオCOM(中野正景・江口 拓)