「なんとなくやる気が出ない...」そんな日はだいたいのことがうまくいかず、さらに憂鬱になる、なんてことも少なくありません。そんな悪い気持ちの流れを解消できるのが、30代で病身の夫に代わりビジネスで大きな成功を収めた臼井由妃さんの著書『元気の作法』(方丈社)に散りばめられたヒントの数々。今回は同書から、いつでも簡単に元気が出るようになる習慣づくりのコツをお届けします。
「1行ほめ日記」のススメ
元気を保ち幸せを感じるために、20年来私が続けているのが、自分へのほめ言葉を綴った「ほめ日記」です。
私たちの脳は、ほめられると喜ぶ性質を持っていることが、科学的に明らかにされています。
そしてそれは、自分で自分をほめた場合も成り立つといわれています。
「やる気がでない」「ネガティブ思考になりがち」そんな人は、「手書きのほめ日記」で、自分をほめる習慣をつけましょう。
誰でも人からほめられると気分がよくなりますが、自分を自分でほめる人はどれほどいるでしょうか。
まして日頃から自分を自分でほめる「ほめ日記」を実践している人はあまりいないのではないでしょうか。
「ほめ日記」はノートとペンさえあればいつでも始められます。
やってみる価値はありますよ。
「ほめ日記」といっても、長続きさせようと構えないでいいのです。
とりあえず、3日、7日、10日......。
書き方に特別なルールはありませんから気軽に始めてみましょう。
たとえば、
「プレゼンテーションがうまくできた、スゴイ!」
「早朝ジョギングで1キロ達成、えらい!」
「○○さんにスマートになったねと言われた、やった!」
「またあなたから購入したいとお客様から言われた、超うれしい!」
「最近、仕事が楽しい、いいぞ! 私」
という具合に、短くてもいいので「事実と自分をほめるひと言」をつけ加えるようにしましょう。
ほめポイントがわからないときは、性格や心の動き・行動・感性・発想や考え方・物事のプロセス・見た目の変化・気づきや自己発見などに思いを馳せてみましょう。
特別なことだけがほめポイントではありません。
「無駄遣いしなかった、えらい!」
「ネットサーフィンをやめた、素晴らしい!」
「私の心臓はよく働いている、立派だ!」
他人と比べて、良いとか悪いとかで判断するのではなく、自分で「いいな」と思えるところがあれば、1行でも2行でもいいので、思いつくままに事実を書き出して「ほめ言葉」を添えてみてください。
こうしてさまざまな視点から自分をほめる習慣を持つと、失敗やアクシデントが起きても明日につながる反省ができるようになります。
私が「ほめ日記」を20年続けて感じるのは、
・すぐに行動できるようになる。
・心配が消え、自信がつく。
・人を素直にほめられるようになる。
・集中力が高まる。
・打たれ強くなる。
どれもうれしい変化です。
「ほめ日記」を書いていくと、このようにいくつものプラスが生まれるだけでなく、元気が出て、自分の可能性が広がることにもつながります。
【元気ポイント】1行でもいい、どんなことでもいい。「ほめ日記」習慣は、明日の「元気の素」になる。
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