【環境で節約する】
浴室の窓も寒さ対策
「夏場に浴槽に張った湯の温度が下がらないのは、浴室そのものが暖かいため。冬は浴室の温度が下がらないよう、浴室の窓や脱衣所との間のドアにも防寒対策を施しましょう。複層ガラスや二重窓に替えるのが一番ですが、気泡緩衝剤(商品名はプチプチなど)を張って断熱してもOK 。気泡緩衝剤を用いる場合は、サッシまで隙間なく覆うとより効果的です」(和田さん)
浴室にはバケツを常備
「風呂場と給湯器の位置が遠いと、シャワーの栓をひねってからお湯が出てくるまでに時間がかかります。でも、冷たい水をそのまま捨ててしまうのはもったいないですよね。そんなときに活躍するのがバケツです。バケツを浴室内に用意し、そこに水をため、洗濯や掃除、庭の水やりなどに有効活用しましょう」(和田さん)
浴槽の掃除はアクリルスポンジで
「入浴後に浴槽を掃除する際、洗剤を使わずにきれいになるアクリルスポンジ等を利用すると、洗剤の泡をきれいに流すために使う湯を減らすことができ、節約につながります。毎日浴槽を洗っていれば、サッとアカを落とすだけで済むので洗剤いらず。洗剤代も節約できますよ」(和田さん)
「高断熱浴槽」や「高効率給湯器」への買い替えも検討を
「リフォーム費用はかかりますが、保温性の高い浴槽に替えたり、給湯器をより効率の良いものに買い替えたりすることで、省エネ効果が高まり光熱費がグンと節約できるようになります。『給湯省エネ事業』や『長期優良住宅化リフォーム推進事業』など、国からの補助金も利用できる場合もあり、思っている以上にお得にリフォームできることも」(和田さん)
※金額算出の詳細は東京ガスのウェブサイト「ウルトラ省エネブック」を参照
※40度の湯を6時間放置し追い焚きした場合を通常浴槽と比較、1日1回×365日として算出
※本企画に掲載した節約金額は「東京ガス 都市生活研究所『ウルトラ省エネブック』」を参照しています。
構成・取材・文/和栗 恵 イラスト/楠木雪野