そのメイク、一番に見せたいのは誰? 50歳からのメイクは「自分のご褒美」に

気づいたら、顔がずいぶん老けていた――年齢を重ねると、ふと感じることがありますよね。たしかに加齢は原因の一つですが、もしかしたら「間違ったメイク」によって「顔の老け」を強調しているだけかもしれません。そこで、5万人以上もの女性のメイクを変えてきた浅香純子さんの著書『50歳からは塗りすぎをやめると美しくなる~銀座、予約の取れない大人のメイク教室』(大和書房)から、10歳は若返る「自分でできる清潔感メイク術」のヒントをお届けします。

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大人の女性は誰かを幸せにした

ひと言で「メイク」と言っても、若い頃と大人になってからとでは意味合いが違ってきているのをご存知ですか?

若い頃のメイクは一人称。自分がきれいだったらいいのです。自分がきれいになって、チヤホヤされたい、モテたい......。だから、彼女たちは電車の中でもメイクができるのです。大人にはなかなかできませんよね。

それに対して、大人のメイクは三人称。自分がきれいになることで、まわりはどう思うかなって関心を持つ。だから、自分がきれいになって、まわりの人が幸せになると、自分も幸せになる。大人になればなるほど関係性が重要視されて、協調性や社会性を帯びてくるんです。

たまに、お母さんが娘さんを連れてレッスンを受けにいらっしゃることがありますが、そうするとその違いがおもしろいほどにはっきり出ます。

お母さんの方はチラチラとまわりの人を見て、「顔色よくなったわね」なんて褒め合いながらメイクをしますが、お嬢さんはひたすら鏡だけを見て、黙々とメイクをする。長いこと美容業界にいるから分かりますが、若い子は隣の人をチラッと見ても、褒め合ったりなんて絶対にしません。自分以外はみんなライバルなのかもしれません。そういう場面を見ると、年を取るっていいことだなとつくづく思います。

褒めて、褒められてきれいになる

私たちが教室でメイクを教えるときに欠かせないのが、生徒さん同士のコミュニケーション。だから銀座教室は、どこに座ってもみなさんの顔が見えるように、丸みを帯びたテーブルでレッスンをしています。

最初の自己紹介ではみなさんちょっと硬めですが、メイクを落としてすっぴんになると、

「うわっ、肌きれいね。うらやましい!」
「え、本当?」

という会話が聞こえてきて、レッスン後には、

「すごくよくなったわ」
「あなたもきれいよ」

と褒め合いが始まります。多分、自分を客観的に見ることができないから、自分の素肌がきれいだとか、眉の形がいいなんて思ったことがないんでしょう。隣の人に言われて、「そうかな?」と鏡を覗いて、初めて気づく。きっと、家の鏡で自分の顔をじっくり見ても、気づくことはできなかったと思います。

メイクが合わなくなって自信を失っていた生徒さんたち同士が、同じ場所でメイクをして、お互いを褒め合うことによってきれいになったことを実感し、自信を取り戻していく。大人の女性だからこその光景です。いつも思いますが「かわいいわね」とほめている人自身がかわいらしい顔になっていらっしゃいます。

レッスンが始まるときに、「きれいになった姿を誰に見せたいですか?」と聞くと、ある人は娘、ある人は息子、夫、友人、会社の先輩、後輩......いろいろな人を挙げます。

でも、一番見せたいのは、今までいろんなことを我慢して、ちょっとだけ自信を失っていた自分自身なんじゃないでしょうか。

だから、メイクをしてきれいになることは、自分への最大のごほうび。どんどん褒めて、どんどんきれいになってください。

あなたがきれいになることで、あなたが笑顔になります。あなたが笑顔になることで、子どもが、夫が、友人が、会社の先輩や後輩が笑顔になります。あなたが笑顔になることは、みんなを幸せにすることにもなるのです。

50歳から楽しくなるメイク術『50歳からは塗りすぎをやめると美しくなる』記事リストはこちら!

064-syoei-50saikara.jpgアイライン、眉毛、チーク、口紅などパーツごとの清潔感メイク術から、日々のお手入れ方法まで、予約の取れない大人のメイク教室のメソッドが網羅されています

 

浅香純子(あさか・じゅんこ)

1955年生まれ。早稲田大学法学部卒。Say若創り学教室主宰。長年、大手化粧品会社でブランドマーケティングを担当。メイクアップアーティストブランド「RMK」、大人の女性のためのコスメティックブランド「SUQQU」「CHICCA」を立ち上げる。2012年10月に中高年向けのスキンケア&メイクを学ぶための「若創り学教室」を東京、銀座にオープン。

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『50歳からは塗りすぎをやめると美しくなる~銀座、予約の取れない大人のメイク教室』

(浅香純子/大和書房)

NHK「助けて! きわめびと」出演で大反響! 大手化粧品会社に30年以上務め、女性の願望と現実を見つめてきた著者がたどり着いた答えは、「清潔感」の反対が「老け」ということ。5万人が「自分の顔が好きになった!」メイクメソッドをもとにした本書は、50代以上の全ての女性に贈りたい「読む美容液」。若かったころに抱いていた鏡の前での楽しい時間、もう一度味わってみませんか?

※この記事は『50歳からは塗りすぎをやめると美しくなる~銀座、予約の取れない大人のメイク教室』(浅香純子/大和書房)からの抜粋です。
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