50歳からのメイク術【ファンデーション】ブラシで軽く薄く。清潔&透明感のある肌に

気づいたら、顔がずいぶん老けていた――年齢を重ねると、ふと感じることがありますよね。たしかに加齢は原因の一つですが、もしかしたら「間違ったメイク」によって「顔の老け」を強調しているだけかもしれません。そこで、5万人以上もの女性のメイクを変えてきた浅香純子さんの著書『50歳からは塗りすぎをやめると美しくなる~銀座、予約の取れない大人のメイク教室』(大和書房)から、10歳は若返る「自分でできる清潔感メイク術」のヒントをお届けします。

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ファンデは〝二度づけ禁止〟

清潔感メイクでは肌色補整は下地でしっかり行なうので、ファンデーションの役割はカバーではなく、ツヤやハリ感を出すこと。

オレンジベースの下地を使うことで、肌のくすみはほぼ解消できます。

ですから、ファンデは年齢を重ねているからゆえの「年齢ツヤ」を生かすため、「ファンデーションを塗る」という感覚から、「軽く、やさしくすべらせるようにのばす」という意識に変えること。

そのためにスポンジではなくブラシで究極の薄づきを目指します。

ブラシにファンデを取った分量だけで顔全部を塗ります。

ファンデの二度づけは禁止です!

ブラシ使いは「塗りながら」余分なファンデを落としてくれる

老け顔をつくる大きな原因のひとつが、ファンデーションの塗りすぎということにみなさん気づいていません。

「極薄」こそが、清潔感メイクの鉄則です。

パウダーファンデーションを簡単に、失敗なくつけるテクニックとして、教室ではブラシの使用をおすすめしています。

ブラシのメリットはつけすぎる心配がなく、シワが目立たず、より自然に仕上がること。

さらに、全体につけ終わってから、仕上げにブラシで頬のあたりを大きくくるくると回して磨くと、肌にフィットしてツヤが生まれるので、大人肌にはピッタリ。

また、ブラシで塗ることで、余分な粉を落としてくれるので、仕上がりが粉っぽくなってしまうとお悩みの方は、ぜひブラシを使ってみてください。

ブラシは毛量が多く、顔に当てて動かしたときに気持ちいいと感じるものを選ぶといいでしょう。

塗り方や順番はスポンジと同じ。

ブラシをファンデーションに垂直に置き、3回くらいくるくると回して取ったら、毛先をティッシュなどに置いてちょんちょんと粉を落とし、ブラシを立てて大きく長く、スーッと肌にのばしていきます。

大事なポイントは、ファンデを筆に取るのは最初の1回だけということ。

1回分だけで十分です。

どうしてもこれでは不安という方は少しだけ足してもよいでしょう。

スポンジを使うなら「ペランペラン塗り」を

肌色を補整するのではなく、肌に軽く、薄くつけるためのファンデーションなので、つけ方にもひと工夫が必要です。

ファンデーションをスポンジの半分ほど取ったら、一度、指の腹で軽くなでます。

このひと手間でファンデーションが均一になり、ムラなくのばすことができるので必須です。

ファンデをつけていない方の端を持ち、うちわをあおぐように振ってみてください。

教室でもみなさん目を丸くする「ペランペラン塗り」です。

「これでいいの?」と思うかもしれませんが、これでいいのです。

この要領で、そっと肌をなでるように、軽くすべらせます。

私はこれをプラプラ塗りと言っていますが、ファンデーションはこれくらい軽く、薄く、でいいのです。

このほうがシワなどの欠点が目立たないのです。

顔の中心から外側へ。広いところから狭いところへ

つけ方だけでなく、つける順番もとても大切です。

すべてのメイクに共通する「塗りの法則」のひとつは、指やブラシ、スポンジを最初に置いたところが、一番厚塗りになり、強く発色するということ。

基本、1回ブラシに取った量で顔全体につけるので、もっともたくさんつけていい部分から始め、薄づきに仕上げたい部分を最後にします。

順番としては頬→額→鼻筋→小鼻→口のまわり→目のまわり。

目のまわりや口まわりなど、もっと塗りたい衝動にかられるかもしれませんが、皮膚が薄く、よく動くところは、その分だけファンデーションがヨレやすく、それが老けを助長することにもなるので、意識して薄く仕上げてください。

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輪郭部分1センチは塗らない

ファンデーションを塗るとお面のような不自然な仕上がりになってしまう、というお悩みをよく聞きます。

これは髪の生えぎわまで、きっちりとファンデを塗ってしまうから。

そもそも顔の筋肉が衰えて肉が下に垂れ、ただでさえ顔が大きく見えるようになってきているのに、それを強調するかのように全体にファンデを塗るのはNG。

顔をぐるりと囲む輪郭部分を軽く、薄くすることで陰影がついて立体感が生まれるので、小顔効果にも。

清潔感メイクでは顔の輪郭の1センチ幅にはファンデを塗らないくらいの気持ちで仕上げます。

欠点は場所によって重ね塗り、半塗りで

では、シミやクマはどう隠すのか?

隠さなくていいのです。

シミをファンデで隠そうとすると厚づきになってしまい、清潔感を失ってしまいます。

清潔感メイクではファンデのあとにコンシーラーを使うので心配無用。

ファンデは軽く、薄くでいいのです。

大きなシミやクマなどは、少しだけスポンジやブラシにファンデをつけて、気になる部分にだけ、ちょんちょんと足してもいいでしょう。

ただシワのある部分は、溝にファンデが入ってヨレてしまい、かえってシワが目立つので、薄塗りに徹すること。

肌コンディションの悪い日は手のひらプレス

パウダーファンデーションの悩みのひとつに、化粧のりの悪い日の扱いにくさがあります。

そんなときには、ファンデを塗ったあとに、両手で包み込むように肌をプレスします。

手のひらの温かさを感じながら、肌の表面とパウダーをよくなじませるつもりで、頬や額など、肌全体をよくおさえます。

それだけで粉っぽさが落ち着き、ツヤと透明感のある肌になるはずです。

50歳から楽しくなるメイク術『50歳からは塗りすぎをやめると美しくなる』記事リストはこちら!

50歳からのメイク術【ファンデーション】ブラシで軽く薄く。清潔&透明感のある肌に 064-syoei-50saikara.jpgアイライン、眉毛、チーク、口紅などパーツごとの清潔感メイク術から、日々のお手入れ方法まで、予約の取れない大人のメイク教室のメソッドが網羅されています

 

浅香純子(あさか・じゅんこ)

1955年生まれ。早稲田大学法学部卒。Say若創り学教室主宰。長年、大手化粧品会社でブランドマーケティングを担当。メイクアップアーティストブランド「RMK」、大人の女性のためのコスメティックブランド「SUQQU」「CHICCA」を立ち上げる。2012年10月に中高年向けのスキンケア&メイクを学ぶための「若創り学教室」を東京、銀座にオープン。

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『50歳からは塗りすぎをやめると美しくなる~銀座、予約の取れない大人のメイク教室』

(浅香純子/大和書房)

NHK「助けて! きわめびと」出演で大反響! 大手化粧品会社に30年以上務め、女性の願望と現実を見つめてきた著者がたどり着いた答えは、「清潔感」の反対が「老け」ということ。5万人が「自分の顔が好きになった!」メイクメソッドをもとにした本書は、50代以上の全ての女性に贈りたい「読む美容液」。若かったころに抱いていた鏡の前での楽しい時間、もう一度味わってみませんか?

※この記事は『50歳からは塗りすぎをやめると美しくなる~銀座、予約の取れない大人のメイク教室』(浅香純子/大和書房)からの抜粋です。
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