50歳からのメイクにはマスト。自分の顔の「好き&嫌いなパーツ」言えますか?

気づいたら、顔がずいぶん老けていた――年齢を重ねると、ふと感じることがありますよね。たしかに加齢は原因の一つですが、もしかしたら「間違ったメイク」によって「顔の老け」を強調しているだけかもしれません。そこで、5万人以上もの女性のメイクを変えてきた浅香純子さんの著書『50歳からは塗りすぎをやめると美しくなる~銀座、予約の取れない大人のメイク教室』(大和書房)から、10歳は若返る「自分でできる清潔感メイク術」のヒントをお届けします。

50歳からのメイクにはマスト。自分の顔の「好き&嫌いなパーツ」言えますか? pixta_23244213_S.jpg

清潔感メイクは自分の顔が好きになる

メイクは最初から最後まで、自分でできることが大切。だから、教室でもアドバイスはしても、なるべく自分の手で仕上げてもらうようにしています。

というのも、自分の手加減って、自分がこうなりたいという顔のイメージを一番よく分かっている。だから、自分でメイクすると、その顔に満足できるんです。

百貨店などでビューティアドバイザーにメイクしてもらうと、きれいにはなるけれど、その人の価値観で顔をつくってしまうから、自分の顔のイメージとメイクに微妙なズレが起きてしまいます。少しでもそこにぎこちなさを感じてしまうと、どんなにまわりの人に褒められても、その顔に満足できません。

以前、ビューティアドバイザーにメイクしてもらった経験のある生徒さんが、「自分のキャラが無視されているようで、受け入れられなかった」と言っていましたが、やはり、他人につくられた顔はお面のような感じがして、自分の顔とは思えないんでしょう。ビューティアドバイザーには若い人も多いから、50代の気持ちになることはむずかしいかもしれませんね。

レッスン後に、生徒さんがキラキラとした笑顔になるのは、自分自身で自分の顔をつくりあげることができたからだと思います。人から与えられたものではなく、自分で、自分の顔をきれいにメイクできたことで自信が生まれて、今まで体の中に溜まっていた澱みたいな、重苦しいコンプレックスから解き放たれて、心が軽くなった笑顔なんじゃないかと。

問題点に気づくのが何より大事

ただ、ここで問題になるのが、多くの人が自分の顔の問題点に気づいていないということ。教室では必ずレッスン前に「どこを気にしていますか?」とお聞きしています。私は何万人もの女性の顔を見てきているから、ここを直せばきれいになるということが分かります。

でも、シミを消したらきれいになるなと思った人が、「眉です」と言ったり、顔とマッチしていない眉を描いているのに「毛穴」って言ったり。多くの人が自分の顔を客観視できていません。でも気づいてもらわないと、自分でそこを直すことができません。

だから、次に「好きなパーツはどこですか?」「嫌いなパーツは?」と聞きます。すると、みなさん、前に置いてある鏡でご自分の顔をじーっと観察します。パーツひとつひとつを、肌の色やシミ、シワを、フェイスラインを......。

「今までこんなに自分の顔を見たことがなかったわ」とおっしゃるくらい、しっかり、真剣に。

ここでしっかり「自分の顔を鏡で見る」ことができれば、自分の顔が若い頃からどう変化したか、どこをどうメイクで補えばいいか、というそのあとの講義をすんなり受け入れることができるようになり、自分の顔のいい所と今ひとつの所に気づくことができるようになります。

気づけば必ずきれいになります。

変わることに臆病にならない

清潔感メイクは、どちらかといえばデイリーな、普段着のメイクです。複雑な顔をシンプルにつくり直すことに重点を置いたメイク法。だから難しいことはひとつもありません。ただ、今まで自分がしてきたメイクが絶対だと思っていた人、とくにファンデーションをしっかり塗ることがマストだと思っていた人は、ちょっと不安を感じるかもしれません。

でも、顔自体が変化しているのですから、メイク法が変わるのは当たり前。変わることを恐れないで、とにかくやってみてください。最初は、自分の手加減で構いません。自分の顔がどう変わるか、変わってどう感じたか、自分自身を観察してみてください。

そして、メイクに慣れてきたら、新しいことに挑戦してみてください。目尻のアイラインをいつもより長めに引いてみたり、チークを多めにつけてみたり。自分で自分の顔を魅力的につくれたら、毎日がもっと幸せになると思いませんか?

50歳から楽しくなるメイク術『50歳からは塗りすぎをやめると美しくなる』記事リストはこちら!

50歳からのメイクにはマスト。自分の顔の「好き&嫌いなパーツ」言えますか? 064-syoei-50saikara.jpgアイライン、眉毛、チーク、口紅などパーツごとの清潔感メイク術から、日々のお手入れ方法まで、予約の取れない大人のメイク教室のメソッドが網羅されています

 

浅香純子(あさか・じゅんこ)

1955年生まれ。早稲田大学法学部卒。Say若創り学教室主宰。長年、大手化粧品会社でブランドマーケティングを担当。メイクアップアーティストブランド「RMK」、大人の女性のためのコスメティックブランド「SUQQU」「CHICCA」を立ち上げる。2012年10月に中高年向けのスキンケア&メイクを学ぶための「若創り学教室」を東京、銀座にオープン。

shoei.jpg

『50歳からは塗りすぎをやめると美しくなる~銀座、予約の取れない大人のメイク教室』

(浅香純子/大和書房)

NHK「助けて! きわめびと」出演で大反響! 大手化粧品会社に30年以上務め、女性の願望と現実を見つめてきた著者がたどり着いた答えは、「清潔感」の反対が「老け」ということ。5万人が「自分の顔が好きになった!」メイクメソッドをもとにした本書は、50代以上の全ての女性に贈りたい「読む美容液」。若かったころに抱いていた鏡の前での楽しい時間、もう一度味わってみませんか?

※この記事は『50歳からは塗りすぎをやめると美しくなる~銀座、予約の取れない大人のメイク教室』(浅香純子/大和書房)からの抜粋です。
PAGE TOP