新型コロナウイルスの影響で在宅ワークが増え、テレビ会議が増えましたよね。「会議の時は上半身だけ着替えるけど、下半身はパジャマのまま」...なんて人も多いかもしれません。でも「テレビ会議だからそんなに顔見ないでしょ」と油断していませんか? 多少のフィルターがかかって顔色はごまかせるかもしれませんが、実は光のせいで顔の印象が薄くなる傾向があるんです。そこで、テレビ会議用のメイクとして「おさえるべきポイント」をヘアメイクのKOYOさんに伝授してもらいました!
実は「テレビ会議用メイク」は日常メイクと全然違う⁉
こんにちは!ヘアメイクのKOYOです。
在宅ワークがだいぶ定着してきましたが、テレビ会議も増えていますね。
「自宅で会議」って、出社しているわけではないし、外出の予定もないのにメイクするのは面倒ですよね?
「スッピンではないし、ベースメイクくらいで大丈夫でしょ」なんて人、実はだいぶ印象が違うんです。
最低限メイクでOKなのですが、その「最低限」が間違っていると意味がないので、ポイントをおさえたメイクを実践しましょう。
① ファンデーションを塗る
肌のトーンを整えるのと、化粧のノリのために必要です。
薄めでいいので塗るようにしましょう。
差がわかるように、テレビ会議用画面でスッピンから変化を見ていきます
ファンデーションだけで、顔の余計な赤みが取れてシュッとした印象になります
② 影をつける
普段のメイクではあまり使わないかもしれませんが、立体的に顔を見せるために行います。「シェーディング」と言われる作業です。
フィルターのせいで、影が影でなくなるのでのっぺりとしてしまいます。
特に輪郭まわりの境目が見えづらいので、ここに影をつけていきます。
色は薄めの茶色のパウダーを軽くブラシにつける程度でOKです。
顔を上げアゴ下からエラ骨を3点でつなぐ三角形部分に塗っていきます。
色をつけるというより、ブラッシングするイメージです。だいぶ輪郭まわりがすっきりしてきました。
③ アイメイク&チーク
アイメイクはグラデーションのような複数色使いだと逆にぼやけてしまうので、大き目のパールなど光るようなものを意識的に使いましょう。
色だけが目立ってしまうので、あまり濃くない色を選ぶようにしましょう。
チークは頬骨辺りに広めに塗ります。
これだけでだいぶ印象が変わってきますね。特にチークの色味が肌の血色をよく見せているのがわかります。
④ 一番の肝となるハイライト
このメイクで一番のキーとなるのはハイライトです。
影をつけた分、明るくする部分も作っていきます。
Tゾーン、頬骨と目の下、鼻筋、顎先などに軽くつけていきます。
ブラシでハイライト用のパウダー、もしくは明るい白系のパウダー類などを使います。
だいぶ顔のパーツが立体的になった印象です。
⑤ 眉とチークの最終調整
眉はいつも通りでOKです。
ハイライトを塗った分、チークを足すなどの調整を行います。
眉だけで印象は変わるものですが、眉だけ描いても顔がぼやけてしまうのが画面越しゆえの問題点です
⑥ リップで仕上げる
いつもの口紅などでOKです。
これで完成!
人にもよりますが、だいたい10分程度でできてしまうメイクです。
画面越しでなくても変化は歴然ですが、画面で見ると印象が違うのも不思議です。
すっぴんの状態。
だいぶ柔らかい印象になります。
輪郭のシェーディングやハイライトの効果もあって、小顔に見えます。
実際のメイクでもシェーディングやハイライトは使えますが、画面越しだからこそ効果的なメイク法でもあるので、ぜひ試してみてくださいね。
取材・文/栗山春香