整理収納に目覚め、収納用品を山ほど買い込み、家中をきれいに片付けたけれど、家事がラクになったかというと、そうでもない。そんな体験、身に覚えはありませんか?
整理整頓には、「ものを減らす」だけでなく、「手間を減らす」工夫をすることが大切です。
本書『大人のラク家事』で50代からの片づけ&整理整頓の工夫を学び、家事をラクにしてゆとりある暮らしを楽しみましょう! 今回は24回目です。
◇◇◇
前の記事「「物忘れでは?」と思ったら忘れない工夫をあちこちに/大人のラク家事(23)」はこちら。
空いた子ども部屋の片付け方
子どもが巣立った後の部屋をどう片付けるか、その後はどう使うか、計画的に考えているでしょうか。比較的多いのは、子ども部屋をそのままにしておき、やがて使わないものを入れる納戸にしてしまうケースです。
部屋数がある場合はそれでもいいと思いますが、使わないものは、やはり処分したいもの。ただし、子どものものを親が勝手に処分するわけにはいかないので、事前に処分方法は話し合っておくことが大切です。
娘の独立を機に、ものを少なく、心地よく暮らすシンプルライフをスタートした我が家では、子ども部屋はスッキリ片付け、フローリングからカーペット敷きに模様替えしました。
和室がなかったので、客間として使える部屋が欲しかったのです。DIYが趣味の私が、2時間半かけてタイルカーペットを敷いただけですが、これで、娘が遊びに来たときも布団が敷けるようになりました。家具を一切置いていないので、今は、ヨガをするときや夫婦で整体マッサージを受けるときなどにも使っています。
巣立った子どもの荷物は、期限とスペースを決めて保管を
娘の持ちものに関しては、「結婚するまでは、このクローゼットに入る量だけを一時保管する」と取り決めをし、持ちものを取捨選択させました。娘がまだ捨てられないと残したもの、我が家に泊まるときに使う布団やパジャマ、娘の成長記録やアルバムを入れている「思い出ボックス」なども、ここに入っています。
巣立っていく子どもの荷物は、期限とスペースを決めて保管すると、整理・管理がしやすいと思います。
撮影/原田 崇、原田圭介
ブログ「Rinのシンプルライフ」主宰。整理収納アドバイザー1級。居宅介護支援専門員。片づけ・DIY・北欧インテリアが大好きで、シンプルライフを心がけている。最終目標である「軽やかで自由な老後」を迎えるために、快適な生活に役立つ整理収納法を探っている。
(Rin/KADOKAWA)
発売後、たちまち重版! 大人のためのラク家事のノウハウを一挙公開します。片付けや整理整頓は、それが最終目的ではなく、家事をラクにすること&リフレッシュするための自分時間を持つための手段です。そこで「ものを減らす」だけではなく、「手間を減らす」工夫を徹底的に考えました。すると、これまで「当たり前」だと思い込んでいた習慣ですらやめることができ、ゆとりができました。人気ブロガーRinさんがこれまで実践してきた「ラク家事」をまとめた1冊。