体型を上手に隠せる!40代女性に伝えたい「ワンピース」の魅力

「去年まで着ていた服がしっくりこない」「重い洋服を着たくなくなった」...。そんな悩みを抱えている方はいませんか? 実は2019年に50歳を迎えた人気雑貨店オーナーの後藤由紀子さんも、40歳からの10年ほどは「おしゃれの壁にぶち当たっていた」そうなんです。加齢による体型や体調の変化に合わせて「おしゃれ」をどのように楽しむといいのかを、連載形式でお届けします。

※この記事は『50歳からのおしゃれを探して』(後藤由紀子/KADOKAWA)からの抜粋です。

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40歳を過ぎ、急にカジュアルな服が似合わないと感じた後藤さん。体型や容姿、体調の変化に合わせ、着られなくなった洋服や、愛しきバッグを手放したあとに、普段着の見直しに着手しました。 

ワンピース班長になる

次に見直したのは普段着です。着るものがなくなり、さてどうしようかと思っていたところに、救世主のように現れたのがワンピースでした。ウエストマークしたデザインや上質な素材を選べば、きちんとした印象になり、人に会う時にも重宝するということに気付きました。「番長」キャラではないので、「ワンピース班長」と周りの友達から呼ばれるほど、週の半分くらいはワンピースを着ているような気が......。

考えてみると、ショートヘアとの相性もよかったのかもしれません。私の体形は153cmと低身長で、ずんぐりむっくり。手足も短く、なかなか似合うものがなくて、日々、洋服選びが大変でした。同じアイテムでもモデル体形の友達が着るとさっそうとして格好いいのに、私が着ると、「あらら......」といった感じになることもしょっちゅうなのです。

5年前からは、夏になると「この太い二の腕を上手に隠せる半袖ワンピースはないものか」と探すようになりました。
半袖といっても、肩まわりや腕までほっそり見せてくれるものが条件。また、ショートへアのため、首の後ろが日焼けしないよう襟つきで、できれば開襟。だらしなく見えないようウエストマークがあって、太い脚を隠せる長い丈のワンピースが理想です。

昔の映画女優が着ているような、ロング丈のシンプルな開襟半袖ワンピースを求めていろんなお店を探し回りましたが、夏物はノースリーブばかりで全然見つけることができず、3年もの月日が流れました。

理想のワンピースを作る

ある日、新作お披露目会が開かれるとあって「fog linen work」(以下、fog)にお邪魔した時のこと。代表の関根由美子さんから、「後藤さんも何か一緒に作りましょうよ」と声をかけていただきました。

fogはリトアニアのリネンを使ったライフスタイル雑貨のブランドです。洋服も手がけていて、様々なジャンルの方とのコラボレーションにも積極的。過去にモデルの香菜子さんや、料理研究家のワタナベマキさんがデザインした洋服もありました。

そういったことも知っていたので、「それならば、3年ずっと探し続けているワンピースがあります」と、ずっと抱えていた私のコンプレックスのことも含めて話すことに。

市場にはノースリーブワンピースばかりで袖付きが見当たらない。二の腕が太いと1枚でさらりとは着られないし、かといってノースリーブに羽織りものというコーディネイトでは暑くて、結局そのワンピースを着なくなる。
日焼けをしないように襟が欲しい。
おしゃれにレギンスをはけないので下半身デブを隠すための丈も欲しい。
気になるウエストまわりが妊婦さんに間違われないよう、ウエストの切り替えは欲しい。

私の中の欲しい形が明確にあったので、打ち合わせを始めて30分後には形が決まるほどでした。もちろん、そこから数々の工程を経ていきます。けれども、これまで心に描いていたワンピースのイメージは揺らぐことなく、完成に近づくにつれ、ワクワクしました。生地の色は、定番色とチェック柄とストライプ柄を選び、私のデザインしたリネンワンピースが誕生したのでした。実際に販売すると、下は17歳から上は87歳と幅広い方に購入していただけて、予想を上回る数を世に出すことができました。

自分のコンプレックスから出来上がったワンピースでしたが、「ウエスト丈が104cmもあり、紐でキュッと縛るタイプだからマタニティドレスにもなるし、前開きなので授乳もしやすそうです」という妊婦さんの感想をいただき、うれしかったのを覚えています。

そして、購入してくださった方とイベントでお話ししていると、私と同じ悩みを持っている方の多いこと! 特に同世代の方は何を着たらいいのか迷っているんだなあと、リアルに感じることができました。

このオリジナルワンピースは好評のため2019年に第2弾を発売することになりました。今度はもっと長い期間着ていただけるようにと袖を七分にし、ウエストにゴムを入れ、私たち世代に肌なじみのいいピンクやべージュなども作りました。

 

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41nohinBE0L._SX350_BO1,204,203,200_.jpgオシャレの先輩10人へのインタビューを始め、コーディネートの提案など「年齢に合わせたおしゃれの具体的なヒント」が美しい写真と共に紹介されています

 

 

後藤由紀子(ごとう・ゆきこ)

静岡・沼津で器と雑貨の店「hal」を営む。暮らしの中で自分が心から「いい」と思ったもののみを店に並べる。二人の子供は、大学生と短大生となり、子育てもひと段落。暮らしの工夫や気づきを綴った飾らないエッセイも好評。『後藤さん、今日はどちらへ? 地元な暮らし』(大和出版)など著書多数。

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『50歳からのおしゃれを探して』

(後藤由紀子/KADOKAWA)

人気雑貨店「hal」オーナーで、50歳を迎えた後藤由紀子さんが「年齢を重ねることで生まれるおしゃれの問題点」を丁寧に探り、綴った話題の一冊。50歳オーバーの「素敵なおしゃれの先輩たち」10人に聞いた「おしゃれ迷走期の乗り越え方」や、後藤さんがこの10年で気づいた「年齢によりそうおしゃれ」のポイントは必読です!

この記事は書籍『50歳からのおしゃれを探して』からの抜粋です

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