40代からのこなれたボーダーシャツの着こなし方。モデルの香菜子さん「大切なのは、それ1枚で着ないこと」

仕事にお金、住まいなど、これからの暮らし方に悩むことも多い40代。日々を楽しむために、「自分が大切にしたいことを暮らしに取り入れて、いらなくなったものをなくしている」と言う人気モデルでデザイナー、母でもある香菜子さん。今年で45歳を迎えた彼女が、40代からの暮らし方をまとめたフォトエッセイ『毎日、無理なく、機嫌よく。』(すばる舎)から、気持ちを軽くして日々を過ごせるヒントを連載形式でお届けします。

106-004-thumbnail.jpg

40代からの洋服選び

20代の頃は、洋服のブランドや旬なものなど、そればかり気にしていました。

バイトをがんばってお小遣いを増やし、自分の身の丈よりも背伸びしたブランドの服を買って、それに満足して、「このブランド品を着ている自分はおしゃれだ、間違いない」などと悦に入っておりました。

先日、仕事で20代の頃の写真が必要になり、その頃の写真を見ていたら、がんばって買ったはずの服が似合っていなくて愕然としました。

そして変に自信に満ちている顔をつねってやりたい衝動に駆られました。

ふふふ、若いねえ(笑)。

まあ、若さって、怖いもの知らず故のよさってものもありますが、当時はその若さの勢いで洋服を選んでいました。

ところが30代になり、子育てが忙しくなったりして、なりふりかまっていられない時期を過ごし、はたと気づけば40代。

好みも体型も、20代の頃から比べたら、すっかり様相が変わっていることに気がつきました。

あれれれ?

20代の頃に好きで着ていたボーダーのシャツ、同じように久しぶりに着てみても、ただのおばさんじゃん!

あの頃は、ボーダーにデニムというシンプルな格好でも、サマになっていたはずなのに。

ボートネックが好きだったのに、それが似合わない、しっくりこない......。

やはり似合わないというのは、なかなかショックなことです。

肌のくすみや肉のつき方など、つかなくていいものがどんどん勝手についてくる。

でも、悲観ばかりはしていられません。

では、どうしたら似合うのか。

首回りの開きを小さくしたクルーネックにして、淵のパイピング(布端をテープ状の布でくるむこと)部分を白いものに変更してみました。

そうすると顔映りが明るくなるんです。

そして、もうひとつ大切なのは、「それ1枚で着ないこと」(あくまで私感ですが)。

1枚ではシンプル過ぎて、なんとなく落ち着かないんですよね。

だから、ボーダーはちらりと見せるものとして使います。

となると、やや体にフィットするものにして、ボトムス、そしてアウターを羽織ります。

すると、こなれたボーダーの着こなしになります。

たとえば、ゆったりとしたアウターを羽織ると、こなれて見えます。

ボーダーが苦手、という方は、無地のトップスでも、もちろんいいと思います。

106-004-035.jpgおでかけ服。コート:Chaos、ボーダー:G.F.G.S.×香菜子(コラボして作りました。襟ぐりのパイピングを白くするために、G.F.G.S.さんがわざわざ専用の機械を導入してくださいました。感謝です!)、スカート:CHILD WOMAN、ベレー帽:OVERRIDE、バッグ:COS、靴:NUMBER TWENTY-ONE

それからわたしには〝中間服〟というものがあります。

これは、おしゃれして出かけて帰ってきたときの部屋着なんですが、いきなりパジャマじゃ、ちょっとねえ、というときに着る服。

つまり、家事がしやすくリラックスした動きやすい服です。

なにをどんなふうに着るかによって、サイズ選びも大切になってきます。

シャツを体が泳ぐくらいのふわっとした着方で着たいなら、女性ものよりも、あえて男性用シャツで大きく着る。

パンツも然り。

男性用だとウエストがやはり大きいけれど、そこを逆手にとって、ベルトでぎゅうっと締めたら、かわいいシルエットができあがります。

こういうときは、トップスをコンパクトにまとめたらバランスよく見えます。

トップスが大きいサイズだったり、ふんわり大きいシルエットなら、パンツは細めなど、サイズ遊びで自分の「ちょうどいい」を見つけます。

若い人が着るブランドだって同じです。

ブランド、性別を超えたシルエット探し――。

洋服選びの際に自分が勝手に作ってしまった垣根をとり払うと、おもしろいくらいに今の自分にフィットするものが見つかりますよ。

106-004-034.jpg中間服。ワンピース:WONDER FULL LIFE

続きを読む:40代からのひとりランチ。テキトーに作る「残りものサンド」がけっこう楽しい♪

40代からの暮らしは自分のために。「毎日、無理なく、機嫌よく。」記事リストを見る

106-H1-murinaku.jpg「自分のものさし」「体と心の管理」など、5つの視点で「40代の自分」との向き合い方がわかるヒントが散りばめられています

 

香菜子(かなこ)
1975年、栃木県足利市生まれ。在学中にモデルを始め、1998年に出産を機に引退。2005年、第二子出産を機に雑貨ブランド「LOTA PRODUCT(ロタ プロダクト)」を設立。2008年にイラストレーターとして活動を開始し、モデル業も復帰。2018年には架空のホテル「VILHELMS」を作り、備品などイメージしたプロダクトの制作を開始。著書に『普段着BOOK』(主婦と生活社)、『香菜子さんのおとな服練習帖』(宝島社)などがある。

106-H1-murinaku.jpg

『毎日、無理なく、機嫌よく。』

(香菜子/すばる舎)

23歳で第一子を出産し、モデル業を引退。30歳で第二子出産後、雑貨ブランドを設立し、33歳のころからはイラストレーターとして活動。さまざまなことにチャレンジしてきた著者が45歳を迎えた今、母親として、社会人として、日々感じるつらい思いを無理なく受け入れて、人生を機嫌よく楽しめる考え方をまとめたフォトエッセイ。人生の折り返し地点を迎えたあなたの肩の力を、そっと抜いてくれます。

※この記事は『毎日、無理なく、機嫌よく。』(香菜子/すばる舎)からの抜粋です。
PAGE TOP