骨や軟骨、皮膚や内臓、血管を作るのに欠かせないたんぱく質の一つが、コラーゲン。コラーゲンなくして人の体は構成することができないほか、細胞と細胞をつなげる役目も担っています。そんなコラーゲンを鶏手羽元から簡単に摂れるコラーゲンスープの素を紹介してきましたが、実は「残った手羽先」にもコラーゲンはたっぷり! 管理栄養士、料理研究家の村上祥子さんに、スープを取った後の手羽先を活用したレシピを教えてもらいました。
※コラーゲンスープの作り方は記事の最後にご紹介しています。
【手羽先の扱い方】
鶏手羽の先の小羽は外し、手羽中を裏返して2本の骨を太い方から引くと簡単に骨が外れる。
↓
手羽焼き
1人分135kcal/塩分0.6g
材料(2人分)
手羽先(スープをとったもの)...4本
オリーブ油...小さじ1
塩...少々
レモンのくし形切り...1個
作り方
①フライパンにオリーブ油と骨を外した手羽先を並べて弱火で3~4分焼く。
②ジリジリと焦げる音がし始めたら裏返し、3~4分焼く。
③塩をふって器に盛り、レモンを添える。
手羽先と里いものころがし煮
1人分272kcal/塩分0.8g
材料(2人分)
手羽先(スープをとったもの)...4本
里いも...4個
サラダ油...大さじ1
A
しょうゆ...大さじ1
砂糖...大さじ1
コラーゲンスープの素...1/2カップ
こしょう...少々
万能ねぎの小口切り...1本分
作り方
①温めたフライパンにサラダ油と骨を外した手羽先を入れて強火で焼く。焼き色が付いたら取り出し、サイコロ状に切った里いもを加え、ころがしながら中火で焼く。
②里いもに油が回ったら手羽先を戻し、コラーゲンスープの素を入れ、ふたをして弱火で5分蒸し煮にする。
③里いもが軟らかくなったらAを加え、強火で煮て水分がなくなったら火を止める。器に盛り、こしょうをふり、万能ねぎを散らす。
コラーゲンスープの素の作り方
冷蔵で1週間、冷凍で1カ月保存可能
材料(できあがり1.5L分)
鶏手羽先...800g
水...2L
A
ローリエ...1枚
しょうが(皮付き薄切り)...2枚
長ねぎの青い部分...2本
作り方
①鍋に熱湯(分量外)を沸かし、手羽先を2本ずつ30秒ほど湯通しし、冷水にとる。
②水の中で洗って汚れを落とし、水をきる。
③圧力鍋に②と水、Aを入れ、ふたをして火にかけ、圧がかかったら、弱火で20分加熱し、火を止める。
④そのまま常温で一晩おいたらスープをざるでこす。
⑤スープと手羽先は別々の保存容器に入れて冷蔵する。
⑥スープがゼリー状になると上に黄色い脂肪が固まるので取り除く。
※できあがり量が多い場合は、全ての材料を半量にして作ってもよい。
※普通の鍋で作るときは、水は5Lにして煮立ってきたらアクを除き、弱火にし、落としぶたをしてふたを少しずらしてのせ、弱火で3時間煮る。
※小分けにして冷凍保存しておいても便利。