骨や軟骨、皮膚や内臓、血管を作るのに欠かせないたんぱく質の一つが、コラーゲン。コラーゲンなくして人の体は構成することができないほか、細胞と細胞をつなげる役目も担っています。そんなコラーゲンを鶏手羽元から簡単に摂れるコラーゲンスープの素にして活用したごはんのレシピを、管理栄養士、料理研究家の村上祥子さんに教えてもらいました。
※コラーゲンスープの作り方は記事の最後にご紹介しています。
ロイシンとビタミンCを加えてさらに効果的に
特に今回のレシピで意識したのが「ロイシン」と「ビタミンC」の2つの栄養素。
ロイシンやビタミンCと組み合わせると、体内で効率よくコラーゲンが働くことができるんです。
では、レシピを見ていきましょう。
レモンをキュッと搾ってビタミンCを加えると、吸収だけでなく風味も良くなります。「しらすの炊き込みご飯」
1人分312kcal/塩分1.4g
ロイシン=しらす干し ビタミンC=レモン
材料(2〜3人分)
米...1カップ
しらす干し...大さじ4
油揚げ...1枚
にんじん...中1/3本
コラーゲンスープの素...1カップ
A
しょうゆ...大さじ1
酒...大さじ1
レモン...1/2個
作り方
①米は洗ってざるに上げる。油揚げは縦半分にしてから細切りにし、にんじんは長さを半分に切って細切りにする。
②コラーゲンスープの素は電子レンジ600Wで2分加熱して溶かす。
③炊飯器の内釜に米を入れ、②とAを加え、水(分量外)を1合の線まで注いで混ぜる。油揚げ、にんじん、しらす干しをのせ、炊飯する。
④蒸らしたら、レモンを搾りかけて全体を混ぜる。
ロイシンが豊富なチーズを加えたリゾット。好みのチーズで楽しんでみてください。「チーズのリゾット」
1人分465kcal/塩分1.2g
ロイシン=チーズ ビタミンC=レモン
材料(2人分)
にんにく...1片
オリーブ油...小さじ2
米...1/2カップ
コラーゲンスープの素...1カップ
水...1カップ
バター...大さじ2
粉チーズ...大さじ1
ゴルゴンゾーラチーズ(またはチェダーチーズなど好みで)...50g
パセリのみじん切り...大さじ1
粗びき黒こしょう...少々
レモンのくし形切り...2個
作り方
①フライパンににんにくとオリーブ油を入れ、弱火で加熱し、香りを引き出す。
②米を加えてコラーゲンスープの素と水を加え、火にかける。沸騰してきたら、弱火にして12分加熱する。
③全体を混ぜ、バター、粉チーズ、ゴルゴンゾーラチーズを加えてとろみがつくまでかき混ぜながら煮て、最後にパセリを加えて混ぜる。
④器に盛り、こしょうをふり、レモンを添える。
コラーゲンスープの素の作り方
冷蔵で1週間、冷凍で1カ月保存可能
材料(できあがり1.5L分)
鶏手羽先...800g
水...2L
A
ローリエ...1枚
しょうが(皮付き薄切り)...2枚
長ねぎの青い部分...2本
作り方
①鍋に熱湯(分量外)を沸かし、手羽先を2本ずつ30秒ほど湯通しし、冷水にとる。
②水の中で洗って汚れを落とし、水をきる。
③圧力鍋に②と水、Aを入れ、ふたをして火にかけ、圧がかかったら、弱火で20分加熱し、火を止める。
④そのまま常温で一晩おいたらスープをざるでこす。
⑤スープと手羽先は別々の保存容器に入れて冷蔵する。
⑥スープがゼリー状になると上に黄色い脂肪が固まるので取り除く。
※できあがり量が多い場合は、全ての材料を半量にして作ってもよい。
※普通の鍋で作るときは、水は5Lにして煮立ってきたらアクを除き、弱火にし、落としぶたをしてふたを少しずらしてのせ、弱火で3時間煮る。
※小分けにして冷凍保存しておいても便利。
取材・文/石井美佐 撮影/中野正景